長い間、子供に習わせたいお稽古事として人気の『そろばん』。
昔から『読み・書き・そろばん』と言われていますからね。
現在も多くの子供達がそろばんを習っています。
昔から変わらず人気のお稽古事『そろばん』ですが、そろばんを習っても効果がないという方も少なからずいます。
そろばんを習ったのに効果がない!という方は、どこまでそろばんを習ったのでしょうか?
半年や1年間そろばんを習っただけで、効果がないというのはおかしい話です。
効果が出てくる前に辞めてしまっているだけです。
そろばんを習う一番の理由は?
そろばんを習わせたい理由として挙げられるのは
数字に強くなって欲しい
計算が速くできるようになって欲しい
ではないでしょうか。
もちろん、そろばんを習えば数字にも強くなりますし、計算も速く出来るようになります。
しかし、そろばんを習う一番の理由は
暗算力を身につける事
だと思います。
昔と違い、そろばんを普段の生活で使う事はありません。
計算機やパソコンを使用して計算することがほとんどです。
難しい計算は計算機やパソコンで計算するのが速いかもしれませんが、簡単な計算であれば間違いなく暗算の方が速いです。
暗算力を身につけるには、まずはそろばんを習う事から始まります。
そろばんで計算の仕方を覚えていくにつれ、頭の中に見えないそろばんが浮かんでくるようになります。
頭の中のそろばんで、玉をはじいて計算するのが暗算です。
暗算力は、そろばんを頑張った人の頭の中にあるので、誰かに取られる事はありません。
自分の努力次第で、頭の中に宝物が出来ます。
そろばんを習うのであれば、暗算力が身につくまで続けることが大切です。
そろばんの良い所をそろばんの先生に聞いてみた
そろばんを習う一番の理由は、暗算力を身につけることだという事は理解していただけたかと思います。
さらに、多くの子供達にそろばんを指導している現役のそろばんの先生達に、そろばんの良い所を聞いてみました。
先生によって、そろばんの良いと思うところは様々です。
そろばんの良い所①『集中力がつく』
多くのそろばんの先生が、そろばんは『集中力がつく』と答えました。
そろばんは、検定によって30分ほど問題を解き続けなければなりません。
幼稚園児・保育園児も、検定中は30分しっかりと集中して検定に取り組むことが出来ます。
その理由は、そろばんの練習中から集中する癖をつけているからです。
そろばんの問題を解くだけでなく、先生の話もしっかりと聞くためには集中力が必要です。
普段の授業中に、自然と集中力が身につきます。
そろばんの答えをだすために、指を何回も動かし玉をはじきます。
正しい答えをだすために、集中して注意して玉をはじきます。
そろばんは、集中力を養うために最適なお稽古事です。
そろばんの良い所②『我慢強くなる』
最近の子供達は、何事もすぐに諦める傾向があります。
保護者の方も、子供達に何かを続けてやらせる事が出来なくなっているのかもしれません。
そろばんは検定や大会があり、悔しい思いをしたり達成感を味わったりすることが出来ます。
検定に失敗し、何度も挑戦する。
検定に合格できるように練習に取り組む。
検定に合格した時には達成感を味わえる。
この繰り返しが、子供達を我慢強くさせてくれます。
子供達は何かに失敗すると、逃げ出そうとしたり辞めたがったりします。
そこで辞めてしまえば、せっかくの我慢強くなるチャンスを逃してしまいます。
そんな時は、保護者の方やそろばんの先生がポンッと背中を押してあげましょう。
失敗した時にぶつかる壁を、乗り越えるサポートをするだけで、子供達の成長スピードはあがります。
何事にも我慢強く取り組める子供に育てましょう。
そろばんの良い所③『年齢制限がない』
そろばんを習っている生徒の年齢層は、未就園児から60代・70代の方まで、とても幅が広いです。
そろばんの大会では、年齢に関係なく同じ問題を解いて競い合ったりします。
全員が同じフィールドで競い合えるそろばんは、いつまでも刺激を味わうことができます。
中学生が小学1年生に負けるなど、低年齢化が進んでいるそろばん界ではよくある事です。
良い意味での負けず嫌いも身につきます。
そろばんの良い所④『ボケない』
これは子供達ではなく、おじいさん・おばあさんに指導している先生の意見ですね。
ボケ防止のため、脳トレもかねてそろばんを習う老人の方も増えているようです。
そろばんは、指を動かし続け、脳を使って計算します。
脳に刺激を与える事で、ボケ防止にります。
子供の時に習ったそろばんを、年を重ねてから習うとまた違った楽しみがあるようです。
そろばんの良い所⑤『よーい はじめっ やめっ』
そろばんは、『よーい はじめっ』で何事も始まります。
どんな検定でも、どんな大会でも、『よーい はじめっ』。
”よーい はじめ”で全員が始め、”やめっ”で全員が手を止めます。
誰でも出来るじゃん!!と思うかもしれませんが、そう簡単に出来るものではありません。
何百人も参加者のいる大会では、”やめっ”の声のあとに手を止めていない選手がいれば目立ってしまいます。
そろばんは『よーい はじめっ やめっ』
改めて考えると、この一声で全てが始まり全てが終わることは素晴らしい事です。
そろばんが効果ないなんて言わせない!
そろばんの良い所はまだまだたくさんあります。
良い所が多くの方に理解されているからこそ、長い間人気のお稽古事として続いているのです。
「そろばんは効果がない」という方は、効果が出るまで続けられなかっただけです。
そろばんを続けていれば、計算力以外にも生きていくうえで必要な事が身についていきます。
そろばんだけでなく、効果があるかどうかは続けることが一番大事。
何かを始めたら、途中で諦めることなく、目標まで続けて頑張ってみましょう。