子どもの習い事として、そろばんは長い間人気を誇っています。
その理由は、やはり実際に生活に役に立つものだからではないでしょうか?
つまりその効果を求めて始める方が多いんですね。
その効果とは主には計算に関わるものだと思いますが、実はそれ以外にも多くの力がつくのです。
そこで今回はそろばんの一般的に知られている効果と、ちょっと意外な効果についてまとめてみました。
そろばんがより素敵な習い事だと分かると思います。
そろばんの一般的な効果
そろばんの効果と聞いて、みなさんが思い浮かべるようなよく知られている効果についてまとめました。
子どもにそろばんを習わせるのも以下のような理由からなのではないでしょうか?
【そろばん効果】①数学力がつく
やはりそろばんといえば数学の力がつくことが最大のメリットです。
とても速いスピードで計算を進めていくため、普段の計算も早くなります。
足し算、引き算からはじめ、掛け算や割り算も身に付きますし、さらに大きな桁同士の計算も出来るようになります。
幼い頃からこの能力を身につけておくことで、学校での算数の授業も抵抗がなくなります。
算数はその後数学になり、中学や高校でも習うものですから得意だととても有利です。
【そろばん効果】②暗算できるようになる
そろばんをマスターすると、その場にそろばんがなくても空で珠を弾くことによって計算が出来るようになります。
テストや受験のときは制限時間がある中で出来るだけ多く正確に問題を解く必要があるため、暗算が出来れば有利になります。
さらに、買い物や大人数を振り分けるときなど、意外と日常生活でも計算をする場面がたくさんあります。
そんな時に素早く計算できると便利ですし、かっこいいですね。
【そろばん効果】③集中力アップ
そろばんを上達するには集中力が必須です。
そろばんの試験では、制限時間内に規定の量の問題を解かなければなりません。
そのため無心で取り組む必要性があります。
さらに間違えてはいけないということもあり、集中力がどんどん育っていくのです。
また、そろばんの授業中は私語をしてはいけなかったりと、静かに取り組むための環境づくりがされています。
そうした環境に身を置くことで自然と集中力がついていきます。
そろばんの意外な効果とは
そろばんには他にも効果がたくさんあります。
中には、そろばんからは想像できないような意外な効果もあるかもしれません。
それではそんな効果を内容別に見ていきましょう。
【そろばん効果】目に見えない効果
実際に目には見えないけれど、本人の中で現れる変化をまとめました。
①脳に刺激が与えられる
計算をするときは、計算や論理的思考を司る左脳を主に使うとされています。
しかし、そろばんの経験者が暗算をするときには、なんと右脳が活発になっていることが分かっています。
普通の計算では「1たす1は・・・」と計算しますが、そろばんをもとに考えるときには珠を弾いているため、イメージを使って計算しているのです。
ここに大きな違いがあります。
さらに暗算ではなく、実際に珠を弾いている時にも脳に刺激が与えられます。
例えばそろばんを弾くときに指を動かすことで脳が活性化しますし、さらに珠が動く時のあのパチパチという音が脳全体を刺激します。
脳に刺激がもたらされると脳が活発になり、子どもにとって計算以外の成長をもたらしてくれるのです。
②自信がつく
そろばんは計算スピードや解答の正解率を出すことで、自分の現在の実力を可視化することが出来ます。
そのため、自分が以前に比べてどれだけ成長したかを実感することができるのです。
すると頑張れば頑張った分だけ実力は伸びると実感でき、自信がつきます。
こうして実力を目で確かめて比較するというのはスポーツなど他の習い事ではなかなか難しいので、これはそろばんならではの特徴だと思います。
さらにそろばんには検定試験があります。
定期的に試験があるのでそれに向けて努力することになります。
目的としていた級に合格すれば嬉しいですし、自信もつきます。
こうしてそろばんを通して成長していくことができるのです。
③記憶力がよくなる
先程も述べたように、そろばんが出来る人の暗算は右脳を動かしながらイメージを使っています。
そのため、計算した答えのパターンがイメージによって残るのです。
この記憶は長い間頭に残ります。
一方で、普通に問題を解いている場合は解法を覚えてもすぐに忘れてしまいがちです。
みなさんも頑張って問題の解き方を覚えたのに、忘れてまた覚え直さないといけなくなったという経験があるのではないでしょうか?
こうしたイメージを使って計算をし、解法を覚え、同じような問題に出会った時にそれを思い出すという流れを繰り返すことで定着していきます。
こうして記憶力がぐんぐん伸びていくのです。
【そろばん効果】日常生活で役に立つ効果
普段の生活を送る上で身についていれば便利な力もそろばんを通して身につけることが出来ます。その主なものを見ていきましょう。
①やりとげる力がつく
そろばんではやりとげる力が身につきやすいです。
その理由として、検定試験が挙げられます。
そろばんを習う生徒たちは、定期的に行われる検定試験に合格し昇級することを目標にしています。
こうして大きな目標を意識することで頑張るようになり、日頃の練習の質も高くなるのです。
周りも同じ目標に向かって頑張っているので、もしくじけそうになっても周りを見て気持ちを持ち直せるところもやりとげる力を身に付ける秘訣になっているかもしれません。
ここで身につけられるような力は、そろばんをしているときだけではなく普段の生活でも役に立ちます。
例えばテストでの点数を上げることや、勉強以外でも自分が身につけたいと思ったスキルに対して真剣に取り組み目標を達成しようとするでしょう。
②聞き取る力がつく
そろばんの中には読上算というものがあります。
これは読み上げられる問題を即座に聞き取って計算するものです。
さらに次の問題も読み上げられて行くので、テンポよく処理する必要があります。
こうしたトレーニングを繰り返すことで、速く聞き取る力がついていくのです。
人と会話をするときや、先生や上司から指示を受けたときなど「聞く」場面はたくさんあります。
さらに聞くだけではなくそれを正しく理解して適切に行動する必要があるので、そろばんで身につけられるこの聞き取る能力は生活をする上でとても役に立つのです。
③読み取る力がつく
そろばんには数字をブロックごとに早く読み取り計算する学習法もあります。
このトレーニングによって、物事を読み取る力もつきます。
読み取る力は数学以外でも必要なので勉強全般を高めてくれます。
さらに町の中にも標識や看板など読み取りが必要な場面がたくさんあります。
そこでも適切に情報を処理できるようになります。
【そろばん効果】社会で役立つ効果
そろばんには日常生活だけではなく、社会に出たときに役立つ力もあります。
つまりそろばんを習うと一生役に立つ力が得られるということですね。
①難関大に合格出来る可能性も
実は東大や京大に合格した人のうち、約8割が過去にそろばんを習っていたというデータがあります。
驚くべき数字ですね。
これまで述べてきたように、そろばんを習うと暗算ができるようになり計算スピードも早くなるため、そろばんをしていない人に比べて同じ時間でも多くの問題を解くことができるのです。
さらに記憶力も鍛えられることから、数学に限らず社会など暗記系の教科でもその力を発揮することができます。
そろばんを習い始める人が多い小学生の時期は受験はまだ遠い存在ですが、将来子どもをいい大学に入れて高いレベルの教育を受けさせたいという方にはオススメです。
ぜひ今のうちから準備をしておきましょう。
②情報処理能力が高まる
そろばんは問題を理解し、珠を弾き、結果を出すというプロセスがかなり速いスピードで行われます。
そろばんを知らない人からすると驚くようなスピードです。
こうして問題をいくつも解いているうちに情報を処理して素早く解を出すスキルが身に付きます。
現代はネットの発達により、たくさんの情報が溢れています。
そこで私たちはそうした情報の取捨選択をして、必要なものだけ取り入れていくことが求められています。
そんな時代にこの情報処理能力はピッタリの力なのです。
③データ分析がうまくなる
働き始めると部署によっては様々なデータを見て仕事をします。
例えばマーケティング部門ではターゲット層の人数や競合他社の売上データの把握など、数字による分析がたくさん行われます。
会社の業績を上げるためにも大変重要な仕事です。
しかし、数字の分析に抵抗がある人は数字を見るだけでも嫌になりますし、分析が途方もない作業に思えます。
しかし、そろばんを通して数字に強くなっていればそうした心配は要りません。
もちろんこうした分析はただ計算すればいいわけではなく、様々な知識が必要です。
そうしたスキルを身につけさえすれば分析もうまくなり、会社から重宝される人材になるでしょう。
【そろばん効果】まとめ
そろばんは長い間、習い事の定番になっています。
その理由は、やはりそろばんの効果の高さが挙げられます。
一般的には数字に強くなることや、暗算が出来るようになることなど計算力を身につけることを目的として始めると思います。
しかし、そろばんにはそれ以外にも様々な面で効果がもたらされて人生の様々な場面で役に立ちます。
ぜひご自身やお子様の習い事をお探しの方はそろばんも選択肢に入れてくださいね。