不動の人気の習い事、そろばん。
習っていると暗算が出来るようになり、数学に対する苦手意識もなくなることから子どものためになると習わせたいと思う親御さんがとても多いです。
ではそのそろばんは何歳のときから始めるのがベストなのでしょうか?
どうせならそろばんがしっかり身につくタイミングで始めさせたいですよね。
そこで今回はそろばんを始めるのにベストなタイミングについてまとめてみました。
そろばんを始めるのにベストなタイミングは?
そろばんを始めるのに最適な時期はいくつかあります。
どのような目的、目標で始めるのかによってベストなタイミングも変わってくるのです。
そこで主な時期をまとめてみたので、お子様に通わせる時期を考える参考にしてみてください。
①小学1年生
そろばんを始めるタイミングで定番なのが小学1年生です。
就学の最初の年なので何かを始めるにはちょうど良いということもありますが、きちんとした理由もあります。
ちょうど6歳ごろから子供は数の概念を持つようになります。
それに合わせて小学校の授業も組まれており、前半は数と触れ合い、後半からは足し算・引き算を習うようになります。
そのため、特に1年生の後半なら数字がどういったものかも分かっており、計算も習い始める頃なのでそろばんをスムーズに始められるのです。
②小学2年生
小学2年生もまたそろばんを始めるには良い時期です。
前述のように1年生で足し算と引き算を習い定着してきた頃なので、よりそろばんを楽に始めることが出来ます。
2年生からは掛け算を習い始めるので、そろばんであらかじめ掛け算に触れていれば、学校でいきなり掛け算に触れて理解できずに算数に苦手意識を持つというリスクを避けることが出来ます。
また2年生になると落ち着きも出てきくるので、静かな環境で集中して行うそろばん教室でも無理なく通うことが出来ます。
③小学4年生
小学4年生から始めると少し遅いのでは?という気もしますよね。
しかし、この時期から始めるメリットもあります。
まずある程度の算数の知識が身についているため抵抗なくそろばんを始めることが出来ます。
また低学年に比べて理解力もあるので定着が早く、進級試験もあっという間に合格していきます。
するとそろばんが楽しくなり、ますます頑張るようになり本人にとっても前向きに取り組める習い事になるのです。
④本人が始めたいと言い出したとき
友達がそろばん教室に通っているのを見たり、何かの機会にそろばんの存在を知ったりして自分もやってみたいと言い出したときもそろばんを始めるのにベストなタイミングです。
まさに好きこそものの上手なれというように、自分でやりたいと言い出したことは楽しんで行い、どんどん定着していきます。
そろばんを習わせたいけれどいまいち興味を持ってくれないというときは焦らず本人がやりたいと言い出すのを待つのもひとつの手です。
何歳まで続けるかを考えて逆算する
そろばんは1級を取るまでに4~5年、3級(頭の中で自由に暗算できるようになる頃)は3年ほどかかると言われています。
そのため何歳から始めるか?という基準で考えるだけでなく、この基準を元に逆算して始めるタイミングを考えることも出来ます。
逆算するにはそろばんを辞めるタイミングを考えなければなりません。
そこでそのタイミングをいくつかまとめていきます。
①小学校卒業まで
そろばん教室を辞めるタイミングとして多いのが小学校を卒業するときです。
中学校に入ると放課後は部活があるので習い事をしにくくなります。
そのためこのタイミングで辞めていくことが多いです。
小学校卒業までに辞める予定の場合、1級を目指すなら小1、小2頃から、3級を目指すなら小4くらいで始めるのが良いでしょう。
②小学5年生まで
中学受験をする場合はだいたい小学5年生くらいから受験に特化した準備をしていきます。
そこで進学塾に通ったりし始めることから小学5年生いっぱいで辞めるパターンもあります。
このときは1級を目指すなら小1、3級を目指すなら遅くても小3と、少し早めのスタートが必要です。
③12歳まで
脳に関する研究で12歳までに覚えたことは一生忘れないというデータが出されています。
そこで12歳をひとつの区切りと考えられます。
実際に12歳で辞めてから数十年経っても頭の中で暗算できるという人もいます。
子どもにそろばんを習わせたいときは?
始めるべきタイミングが分かっても実際に子どもが通ってくれなければ意味がありません。
そろばんを始めるように言っても行きたくないと言われてしまう可能性もあります。
しかし、子どもの将来を思うとやはり通わせたいですよね。
そこで子どもにそろばんを習いたいと思わせる方法をまとめました。
①そろばんの話をする
初めから習う、習わないという話をせずにまずは単純にそろばんの話だけをします。
そろばんとはこういうもので、習えばこんなことが出来るようになるなどいろいろな話をしましょう。
また、今の時代ならそろばんを実際にしている人の動画を見せるのも良いでしょう。
そろばんの存在を認識させることで次第に興味がわき、自分からやってみたいと言い出すかもしれません。
②実際に目の前でやってみせる
親御さんにそろばんの経験がある場合は実際に目の前でそろばんをしているところを見せるのも効果的です。
珠を弾いて計算しているのを見ると新鮮でしょうし、また大きな桁の計算をしたらすごい!と驚いてくれるかもしれません。
興味を持ったようならちょっと試してみる?といって簡単な計算をさせればそろばんに興味を持ってくれる確率もぐっと上がります。
楽しくやっているようだったら「実はそろばんの教室があってね・・・」と習い事の話をするとスムーズに習う流れに持っていけるでしょう。
③体験教室に連れて行く
ほとんどのそろばんの教室は体験を受け付けているので実際に教室の様子を見せるのも良いでしょう。
同じ年くらいの子が真剣に計算をしている姿を見ると刺激を受けると思います。
ただし、人見知りの子には知らない人ばかりの教室は怖く、逆効果になってしまう可能性もあるので友達が通っているところに見学に行くのがオススメです。
そろばんに特に関心はなくても実際に授業の様子を見ることで安心して行きたいと言い出してくれるでしょう。
そろばんを続けさせるにはどうしたらいい?
適切なタイミングで始めてもそろばんが楽しくなくなって辞めたいと言われてしまえば意味がありません。
そこでそろばんを続けるコツもまとめておきましょう。
①楽しいと思わせる
何かを続けるにはやはり楽しいという前向きな感情が大切です。
例えば先生や教室の子どもといつも楽しく授業をしていれば続けたいと思えます。
そのため教室選びはとても大切です。
子どもに合う雰囲気かどうかを事前に確かめておきましょう。
②そろばんが日常生活で役に立ったとき
そろばんを習ったことが教室以外の場所で役に立ったときはとても嬉しくなり、続けるモチベーションになります。
そこで算数のテストでいい点をとったらたくさん褒めてあげましょう。
また、買い物に一緒に行っているときなど計算が必要なときに「これとこれを足したらいくらになる?」と聞き、答えてくれたらお礼を言って喜べば「そろばんが役に立った!」と実感できるでしょう。
③検定試験を目標にする
そろばんには検定試験があります。
そこでこの試験を目標にすればモチベーションを保ちながら続けることが出来ます。
目標を1度達成すれば自分もやればできると思えるのでその後も試験に向けて頑張り続けることが出来ます。
未就学児でそろばんを始めさせたいときは?
基本的には数の概念が身に付いた小学1年生以降から始めるのがオススメですが、小学校に入る前から習わせたいという方もいると思います。
そこで未就学児がそろばんを始める時のポイントをまとめましたのでぜひ参考にしてください。
①教室選びは慎重にする
未就学児は小学生に比べると理解力が劣ります。
そのためより丁寧に分かりやすく教えなくてはいけません。
そこでそうした生徒にも対応できる先生がいる教室を選ぶようにしましょう。
実際に見学をして授業の様子を見ても良いですし、小学校に入学する前の生徒を教えてきた実績があるかを確かめるのも良いでしょう。
もしもここで良くない教室を選んでしまうとそろばんが定着せずお金も無駄になりますし、子どもにも苦手意識を植え付けてしまいます。
②1人で授業を受けられるか
その子の性格にも寄りますが、幼稚園や保育園に通っているころはまだまだ親と離れるのが嫌だという子どもが多いです。
そのため親と離れているところで数十分授業を受けられるかどうかを考えなくてはいけません。
また、授業を受けるときにじっと出来るかも大事です。
もしも親と離れられなかったりじっとしていられないようであればそれが出来るようになるまでそろばんを習うのは待ったほうがいいかもしれません。
③未就学児から始めればかなりのアドバンテージになる
未就学児がそろばんを習うにはいろいろとハードルがありますが、早いうちから始めているとあとで大きなアドバンテージになります。
同年代の子に比べて算数の能力が頭ひとつ抜けることになりますし、小学校で習い始めたときには積極的に授業に参加しみんなの前で発表することで自信もつきます。
すると他の教科でも頑張ろうという気になり、全体的に成績も上がるようになるでしょう。
まとめ
そろばんを始める時期は数の概念が身につく小1、足し算・引き算を習ってスムーズにそろばんを始められる小2、ある程度計算が出来るので上達のスピードが早い小4などいろいろなタイミングがあります。
そのためベストなタイミングは人によって違うといえるでしょう。
そろばんをする目的や最終的なゴールを元にベストな時期を決めましょう。