子育てとはもちろん子供を育てることです。
しかし実は子供を育てつつ親もまた成長しているという面があります。
育児は「育自」だという言葉もあるように、今まで経験したことがないことをこなすことによって親も人間として成長していきます。
そこで今回はそんな子育てを通して成長したことについてまとめてみました。
皆さんも自分が昔と比べて何が出来るようになったか思い返してみてくださいね。
成長したと感じるのはどんなとき?
子育てをしている間に自分も成長したなあと感じるのはどんなときなのでしょうか?
よくあるタイミングをまとめてみました。
①人に言われたとき
親は毎日育児に追われているためなかなか自分の変化に気付きません。
そのため、自分の親や近所の人から「あなたも立派なお母さんになったね。」と一言言われると自分も成長したんだなあと実感することが出来ます。
褒められると日々の努力が報われたようで嬉しくなります。
人から言ってもらえる機会もあまりないので日頃から夫婦間で「これが出来るようになったね。」と褒め合うように意識してみると家庭がうまく行くかもしれませんね。
②出来ないことが出来るようになったとき
初めての子供が生まれるまで、育児は誰でもほぼ未経験の状態です。
そのためいざ育児が始まると出来ないことが多くて困惑することもあるかもしれません。
分からないことがあれば本やネットの情報を見て試行錯誤しながらチャレンジするでしょう。
そんな風に手こずっていた作業がある日何も見ずに自分の力だけで出来るようになったときに、「あ!成長した!」と実感することが出来ます。
皆さんも気付かないだけで昔できなかったことがかなり出来るようになっているはずですよ。
③子育てに慣れてきたと思ったとき
子育てが始まった頃は子供が泣きやむまで抱っこしたり、散歩に連れて行ったり、病気をしたら病院に行ったりと色々な慣れないことをするためなかなか余裕がありません。
そのため毎日がいっぱいいっぱいで息つく暇もありません。
しかし少し時間が経つとふと自分の時間が出来ていたり、家事や育児を落ち着いてこなしている自分に気付きます。
それは育児に慣れて効率よく日々の仕事をこなせている印で、立派な成長の証です。
④アルバムを見返したとき
子供が生まれたら嬉しくてついご飯を食べているとき、寝ているとき、七五三に行ったとき・・・と何かと写真を撮りがちです。
今はデータとして残せますが、わざわざプリントアウトしてアルバムを作って保存している人もいるでしょう。
そのアルバムに載った少し前の自分の姿を見たときに「確かこの頃は離乳食が作れなくて毎日苦戦してたなあ」と未熟な自分を思い出し、それに比べると成長したなと実感することが出来ます。
⑤新米ママを見たとき
近所の公園に行ったり保育園に行ったりすると自分よりも小さい子供を連れた「新米ママ」に会うことがあります。
新米ママが言うことを聞かなかったり泣き喚いている子供に戸惑う姿を見て私にもそんなころがあったなあと懐かしくなり、改めて子育てを通して成長したことを実感することが出来ます。
子育てを通して成長したこと〜精神編〜
ではいよいよ具体的に親が子育てを通して成長することについてまとめていきましょう。
成長するのは見た目だけではなく、心の内側も同様です。そこでまずは精神面の成長についてまとめていきましょう。
①自分本位じゃなくなった
独身の頃は自分中心の生活になるため、何事も自分が好きなように出来ましたが、子育てが始まるとそうはいきません。
例えば遊園地に行ったときに自分は絶叫系に乗りたくても子供が乗れるような小さなコースターに一緒に乗ったり、深夜に見たい番組があっても朝家族のご飯を作るために早めに寝たりと家族優先で動かなければいけない場面が多々あります。
そのため振り返ってみると独身の頃に比べたらかなり考えが変わっているのではないでしょうか。
②他人の気持ちを考えるようになった
子育ては子供という他人と接するものです。
親子とはいえ他人の気持ちは分かりませんから、常に相手の気持ちを考えて行動しなければいけません。
例えば子供が泣いているとき、お腹が空いたのかな?、オムツを変えて欲しいのかな?と色々な状況を考えますし、子供が元気がなさそうにしているときは学校で何かあったのかな?、具合が悪いのかな?と原因を考えます。
すると自然と誰に対しても気持ちを推し量れるようになります。
③自分もこうして親に育てられたと感謝する
子育てをしてみて感じることとして多いのが「自分もこうして育てられたのか」という気付きです。
自分が子供の頃は何も考えずに好き勝手やっていたので親の気持ちなど考えてもいませんでしたが、その陰で両親がこれだけ頑張っていたことに親になると気づくことが出来ます。
そのため子供を持ってから両親のことを大事にしたり、感謝の気持ちを伝えるようになったという人も多いです。
④視野が広くなった
子育てをするとそれまではなかったような経験をしますし、知識も増え、交友関係も広がります。
そのため視野が子育てを始める前よりも一気に広がります。
視野が広がって物事を色々な面から考えられるようになるのは人間にとって素晴らしい成長です。
子育てだけでなく、自分に関わる様々な面で役に立つに違いありません。
⑤忍耐力がついた
子供と常に関わっていると我慢しなければいけない場面がたくさん出てきます。
例えばまだ買い物をしたいのに子供がグズグズいうから帰らなければいけなかったり、ゆっくり寝たいのに子供が泣き出して眠れなかったりします。
放っておくことも出来るのですが、親としてそれも気が引けます。
結果として忍耐力がついて自分の思い通りに進まなくても平気になるようになる親が多いです。
⑥責任感が芽生えた
子供が生まれる前は自分のことだけ考えていればよかったものの、子供が生まれると守るべき存在ができます。
そのため母親はしっかり面倒を見なければと思い、働きに出ている父親は家族を食べさせるために仕事を頑張らなくてはと責任を感じながら生活することになります。
また、子供が喋れるようになって「ママ」「パパ」と呼ばれると改めて親になったと実感し責任感を持つようになるパターンもあります。
子供を通して成長したこと〜行動編〜
子育てを通して心が変わるとそれが行動にも現れるようになります。
そこで成長を実感する行動についていくつかまとめてみました。
行動は目に見えるため自分でも変化に気付きやすいですね。
①苦手なタイプの人でも接するようになった
子供が生まれると色々な人と関わる機会が増えます。
例えば近所の方々や、保育園のママ友、学校の先生など、挙げるとキリがありません。
独身のころは苦手な人が居たら会うのを避けたり連絡を無視することも出来ましたが、子供が関わる場合はそうはいきません。
そこで苦手なタイプの人ともうまく付き合っていけるようにあまり関わりすぎないように挨拶に留めたりして人間関係を円滑にする術を身につけていきます。
②規則正しい生活をするようになった
若い頃は日付が変わるまで起きたり、カラオケでオールをしたり、昼に起きたりと生活が不規則になることもあったと思います。
しかしまだ幼い子供にそうした生活をさせるわけにはいきません。
そのため子供に合わせて親も夜は早めに寝て朝は早く起きてと規則正しい生活をするようになります。
生活が安定すると調子も良くなるし体にも良いのでメリットだらけなのが良いですね。
③料理が上手くなった
これは特に父親に多い傾向ではないかと思います。
独身の頃は自分だけが食べるものなので見た目もこだわらず栄養もあまりない料理を作ることもあったかもしれません。
しかし子供に食べさせる料理はもっと味や食材にこだわって作らなければいけませんよね。
そのため気がつけば自分の料理スキルがアップしていたという親が多いです。
中にはキャラ弁を作れるようになる人もいますから料理は特に成長が現れやすいですね。
④裁縫が出来るようになった
子供がいると身に付くようになるスキルが裁縫です。ボタンをつけたり、ほつれたところを縫い直すのはもちろんのこと、学期ごとに提出する雑巾を作ったり手提げ袋を作ったり・・・と色々なものを作る機会があります。
もちろんお店で購入することも出来ますが、子供に持たせるものは手作りにしたいというこだわりを持つお母さんもいるはず。
色々な作品を作ることで裁縫の腕がメキメキと上達するのです。
⑤子供のお手本となるような行動をするようになった
子供は近くにいる大人の影響を受けて育ちます。
それはもちろん自分の親のことです。
子供に立派な人間に育って欲しいと思えば自然に自分も立派な振る舞いをするようになります。
汚い言葉を使わないようにしたり、ものを雑に扱わないようにしたりと自分の行動を改め、立派な人間になるのは間違いなく成長です。
子供がいるおかげで親もまた成長できることがよく分かります。
まとめ
子育ては子供を育てることですが、親もまたそれに伴って成長しています。
自分ではなかなか実感できませんが、人から褒められたり、まだ若いママを見たりするとふと自分の成長に気づくことがあります。
子育ては大変で余裕がなくなるとついこんな母親で良いのかなと不安になることもあるかと思いますが、昔と比べれば色々なことが出来るようになっているはずです。
ここまで育児を頑張ってきたことに自信を持ちましょう。