ピアノ、スイミング、空手などなど、子供に習い事をさせる家庭は多いと思います。
学校での勉強だけでなく、他にも色々な経験をさせることで子供に視野の広い人間になって欲しいと親は願っているのです。
そんな習い事ですが、習わせたいものを全て習わせるのは金銭的、時間的な観点から難しいですよね。
では他の家庭はどれくらい子供に習い事をさせているのでしょうか。
今回は子供の習い事の平均費用について調べてみました。
子供の習い事の事情とは?
まず始めに子供の習い事に関する様々なデータを見ていきましょう。
今から習い事をさせるという方にはかなり参考になるはずです。
①平均費用
習い事をさせるときに気になるのはやはりお金です。
ベネッセによる習い事の費用に関する調査結果をまとめると、2017年の平均費用は
年長・・・\9800
小1・・・\11600
小3・・・\14800
小6・・・\18400
となっています。
年々増えていっているのが分かりますね。
ちなみにこの後中3まで増加し、高校に入ったところでガクッと平均費用は下がります。
中学校卒業というタイミングで習い事も卒業するという人が多いと考えられます。
また、高校に入ってからは学校外の活動というより、大学受験に向けて学習塾に入る人が多いようです。
②習い事の平均数
習い事は一つだけでなく複数個掛け持ちするパターンもあります。
では平均的な習い事の数は幾つなのでしょうか?
『ケイコとマナブ』2017年 子どもの習い事ランキングによると、
未就学児・・・1.61
小学校低学年・・・2.02
小学校高学年・・・2.14
となっています。こちらも成長するにつれて数も増えていますね。
小学校に入ったところで平均数は2を超えていることから、小学生は2つ以上習い事を掛け持ちしている家庭が多いことが分かります。
保育園や幼稚園の頃と比べて親と離れて何かをすることも平気になりますし、出来ることが増えることから小学校を境に習い事の数が増えると考えられます。
子供の習い事の選び方は?
習い事の数はたくさんあり、その中から子供に習わせるものをいくつか選ばねければいけません。
一体何を選んだら良いのか分からなくなることもあるでしょう。
そこで習い事を決めるときの選ぶ基準をまとめてみました。
①収入に見合うもの
あとでも詳しく説明しますが、習い事にはお金がかかるため、収入に見合ったものを選ばなければいけません。
習い事は毎月支払いが必要な言わば固定費になります。
そのため毎月コンスタントに払っていくことを考慮に入れて、支払いが可能な習い事を選ばなければいけません。
収入に余裕がある場合は複数個、あまり習い事にお金はかけられない場合は1個のみ習うことになるでしょう。
②将来役に立つもの
習い事は子供がしたいものや親がさせたいものをするという選び方ももちろん良いでしょう。
しかし、同じ習い事をするなら、習い事をしている時だけではなく将来に渡って役に立つものを選ぶのもまたおすすめです。
習い事1つあたりの費用は月に数千円くらいですが、何年間も続けるとかなりの出費になります。
しかし、将来も役立つものにすれば決して惜しくない出費になるのです。
③複数個選ぶなら違うタイプのものを
複数個習い事をさせる余裕があるなら、全く違うタイプの習い事をさせるのがおすすめです。
例えばサッカーと絵画教室、そろばんとスイミングなど、違う系統のものを習わせると、幅広い知識が身につき、視野の広い子供に育ちます。
運動が得意だと思っていたのに意外と芸術系の才能が出てきたという発見もあるかもしれませんから、ぜひ子供の可能性を広げるためにも違うタイプのものを選んでみましょう。
子供の習い事の費用を決めるポイントは?
参考として習い事の平均費用はあるものの、やはり家庭によって金銭的な事情は異なります。
つまり、習い事にかける適切な費用も家庭によって異なるのです。
そこで習い事にかける費用を決める手順をまとめてみました。
①将来の設計を立てる
まず始めにするべきなのが、将来のプランを立てることです。
子供を大学に通わせるか、通わせるとしたら私立か国立かなど、具体的に考えましょう。
色々な統計資料も参考にしながら大学卒業までにかかる大体の費用を出してみましょう。
思っていたよりお金がかかることに驚くかもしれません。
どのくらい貯金をすべきかが分かる良い機会でもありますね。
②これからの家庭の計画を考える
家庭によってはマイホームの購入など、大きな買い物をすることもあると思います。
そこで大まかなこれからの家庭の計画を立てましょう。
将来はもっと旅行をしたい、贅沢な暮らしがしたいなど、理想が入っていても構わないので、こちらも将来家庭に必要な金額を計算してみましょう。
この作業は夫婦揃って行うのが望ましいです。
③収入と照らし合わせて適切な塾の費用を出す
養育費やこれから家庭でかかる費用を計算したら、あとは現在の収入や貯金と照らし合わせて適切な塾の金額を出しましょう。
ここでしっかり計算しておけば後になってあの時節約しておけばよかったと後悔することもなくなるはずです。
費用が高い習い事は?
習い事一つあたりの平均費用は6000円前後となっていますが、中には平均よりも高い習い事もあります。
そこで月謝が高い習い事を3つまとめてみました。
①学習塾
学習塾は特に費用がかかる習い事です。
文部科学省のデータで平均費用を見てみると、小学校低学年は12000円、高学年は18000円ほどとなっており、平均の習い事代に比べてかなり高いことが分かります。
さらに塾は夏期講習や冬期講習で追加で費用がかかりますし、中学受験をする場合はさらにレベルの高い塾に行くことからもっとお金がかかることも。
小学校のうちから塾に通わせるのはかなり金銭的に余裕がある家でなければ難しいでしょう。
②バレエ
バレエもまた費用がかかることで有名ですね。
週1回のレッスンでも7000〜10000円、週2回なら10000万〜15000円かかります。
これだけでも高額ですが、バレエは入会金が必要だったり、発表会があるごとに衣装を買ったりと何かと出費があります。
また、その衣装や靴なども高価なものが多く、いろいろひっくるめて考えるとかなりの費用がかかります。
さらに宝塚を受験するなど、本格的なレッスンをする場合は通常よりも高いコースになることもあります。
③ピアノ
女の子の習い事として人気で、最近は男の子でも習う人が増えているピアノも費用が高い習い事の一つです。
月々の月謝は6000〜9000円と平均と大きくかけ離れているわけではありませんが、テキスト代や発表会の際にかかる費用でまとまった出費がある月もあります。
そのため、急な出費に備えて月々の月謝よりも多めのお金を準備しておくのがおすすめです。
人気が高い習い事とその費用とは?
最後に人気が高い習い事とその費用をまとめていきましょう。
場所やスクールによって細かい違いはありますが、目安として参考にしてくださいね。
①スイミング
子供の習い事1番人気はスイミングです。
自分もスイミングに通っていたという親御さんも多いのではないでしょうか。
水泳の経験があると、海やプールに行った時に楽しめますし、学校の水泳の授業でも活躍することができます。
実用的なメリットがあるわけではありませんが、楽しんで出来る良い習い事です。
平均費用は月々5000~6000円ほどです。選手コースになるともう少し費用は高くなります。
②そろばん
昔から根強い人気のある習い事といえばそろばんです。
早いうちから算数に触れ、大きな桁の計算もこなしていくことによって数字に強くなり、算数や数学のテストで良い点が取れるようになります。
また暗算も出来るようになればイメージを使って計算することになるので、想像力が高まるという意外なメリットもあります。
平均費用は4000~6000円と他の習い事に比べると少し安めです。
③英会話
将来子供の役に立つ習い事といえば英会話です。
子供の頃は言語の習得能力が高く、英語を習わせる時期としてはぴったりです。
英語がスラスラ話せるようになれば授業で活躍でき、テストでも良い点が取れることで前向きに勉強に取り組むようになります。
また、就職の際に有利になり、働き出したら色々な場面で役に立つでしょう。
英会話の平均費用は6000〜7000円ほど。別で入会金が数万円かかる教室もあります。
④サッカー
男の子の習い事として人気なのがサッカーです。
小さいうちからサッカークラブに入って練習に励んだり、チームメイトと協力して取り組むのは良い経験になります。
試合では勝ったら今まで練習を頑張って良かったという達成感を感じられますし、負けてもまた次から練習を頑張ろうと悔しさをバネにすることができ、体力をつけられるだけではなく、精神面でも学びを得られます。
サッカーの平均費用は地元のサッカークラブなら2000〜5000円、本格的なサッカースクールなら5000〜7000円です。
⑤プログラミング
最近人気が急上昇している習い事がプログラミングです。
プログラミングは専門家がやることで子供には難しすぎるのでは?と思うかもしれませんが、子供でも簡単なものなら出来ます。
2020年から小学校でプログラミングが必修化されることからも子供でも出来ることが分かりますね。
機械が溢れている今、プログラミングの技術があれば将来役に立つこと間違いなしです。
平均費用は週1回で7000〜15000円と他の習い事と比べると高めです。
まとめ
子供の習い事の平均費用は10000~20000円ほどで、習い事の数は小学生なら2個が平均値です。
とはいえ、それぞれの家庭によって習い事に充てる適切な費用は異なりますから、これからかかる養育費や家計の費用を考えた上で、塾にどれくらいお金をかけるかを決めましょう。