子供がまだ小さいうちは周りの環境に影響を受けます。
その中でも特に影響を受けるのはやはり親でしょう。
親にとっては何気ないことでも子供はそこから色々学ぶものです。
また、親の言葉や行動を子供が真似することも多く、親の悪い習慣まで真似してしまうこともあります。
親はここは似ないで欲しいと思っていても子供はどんどん吸収してしまいます。
そこで今回は子供をダメにしてしまう親の習慣についてまとめてみました。
子供をダメにする親の習慣〜言葉編〜
毎日何気なく発している言葉でも、子供はしっかり聞いていて影響を受けてしまいます。
そこで子供をダメにする親の言葉をまとめてみました。
あなたも知らないうちにこんなことを言っていませんか?
①自分を卑下する
「私ってなんでこんなに足が短いの?」「あの女優さんは綺麗でいいなあ。私はブスだからなあ」といつも自分のことを卑下している親がいます。
子供はそんな親の姿を見て、自分のことを否定する子に育ってしまいます。
親からすれば子供は居てくれるだけでいいですから、自らを否定するような子にはなって欲しくないですよね。
でも、親の何気ない言葉が子供をそんな風にしてしまうのです。
②悪口を言う
「あの保育園の先生は抜けてるところがあるから嫌い」「○○ちゃんのママはお高くとまってて嫌い」とついつい子供の前で誰かの悪口を言っていませんか?
そもそも悪口は良くないものですし、誰も良い気にはなりません。
子供はママのそんなネガティブな発言を聞いて嫌な気持ちになってしまいますし、自分もまた嫌いな人の悪口を言ってしまう人間になってしまいます。
しかし、発散したい時もあると思いますから、そんな時はせめて子供の居ないところで言うようにしましょう。
③何かと「無理」と言う
「どうせ無理だし」の一言が口癖になっている方はいませんか?
「あんな暮らしがしてみたいなあ。でも私には無理だよね。」
「夫の年収が上がってくれたら嬉しいけど、どうせ無理だよね。」と何かと言ってしまいがちです。
しかし、行動せずにやる前から諦めてしまうところを子供に見せるのは良くありません。
子供も諦めやすい子になってしまいます。
④「めんどくさい」
「あー、ご飯作らなきゃ、めんどくさいなあ」、「洗濯物干さなくちゃ、めんどくさいなあ」のように「めんどくさい」が口癖になっている方はいませんか?
確かに毎日の家事は大変です。ママは毎日頑張っています。
しかし、何をするにもネガティブに捉える姿を子供に見せるのは良い教育とは言えません。
「めんどくさい」と思っても心の中で留めておきましょう。
子供をダメにする親の習慣〜行動編〜
子供に影響を与えるのは言葉だけではありません。
日常の些細な行動もまた子供をダメにするきっかけとなってしまいます。
これから挙げるものに思い当たる節があれば今日から気をつけましょう。
①スマホをいじる
中高生のスマホの依存症についてクローズアップされることが多いですが、親世代もまたスマホばかり見ている人が多いです。
例えば公共の場でも子供が話しかけているのにスマホを見ているせいで返事が適当になったり、子供が走り回って周りに迷惑をかけているのにスマホを見ているから気づかない親もいます。
スマホのせいで子供の教育を知らないうちに放棄してしまわないように気をつけましょう。
②お酒やタバコでストレスを発散する
人生は何かとストレスが溜まります。
ストレスを抱えたままにしていると健康に良くないですから発散することが大事です。
この発散方法にも良し悪しがあり、お酒やタバコで発散するのはあまり良くないと言えるでしょう。
ストレスを発散するならこうしたモノに頼るのではなく、運動をしたり、日記をつけて考えを昇華したりと、ポジティブな方法を使うことを子供に見せてあげたいものです。
③大声で夫婦喧嘩をする
好きで付き合い結婚した夫婦ですが、毎日一緒に居れば喧嘩になることもあります。
自分の思いを溜め込むのは良くないので、相手にきちんと伝えた方が良いのですが、子供の前で感情を前面に出して大声で喧嘩をするのは良くありません。
子供が怖がってしまいますし、子供もまた将来そうした喧嘩をする子になってしまうかもしれません。
逆に二人とも落ち着いて冷静に話し合うなら、むしろ子供に見せた方が勉強になって良いかもしれません。
④物の扱い方が雑
物を置くときに投げたり、扉を閉める時にバタン!と大きな音と立てたりしてついつい物を雑に扱ってしまうことがあります。
親がそういう行動をしていると子供も真似して行動が雑な人間になってしまいます。
家の中なら良いですが、外に出た時に雑な行動をすると良い印象は与えません。
子供が外でも美しく振る舞えるように親が日頃から気をつけておきましょう。
子供をダメにする親の習慣〜子供への接し方編〜
親の日頃の言動はもちろんのこと、子供への接し方からも子供は良い面も悪い面も吸収します。
そこで子供をダメにしてしまう親の子供との関わり方についてまとめてみました。
①子供を他の子と比べる
「〇〇ちゃんはあなたと違って頭が良いね」、「〇〇くんは出来るのにどうして出来ないの?」と他の子と比べて我が子を否定する親が居ます。
そんなことを言われてしまえば子供はショックですし、何をするにも他人と比べてしまうようになるでしょう。
子供はそれぞれ個性も長所も違うものですから、他の子と比べたりせず、我が子が昔と比べて何が出来るようになったかといった視点で考えましょう。
②子供のことを肯定しない
「あなたは鼻がもうちょっと高かったら良かったのにね」、「これはもっとこうした方が良かったのに」と何気なく子供を否定してばかりいる親が居ます。
子供は親に見てもらえず否定されてばかりいると自分に自信が無くなりますし、親に褒めてもらうことを考えて行動するようになってしまうかもしれません。
子供のことを評価するなら肯定的な目で見てあげましょう。
③スパルタで接する
少しでも食事をこぼしたら怒鳴ったり、他人にうまく挨拶が出来なければ人前にも関わらず叱ったりとスパルタな教育をする親も居ます。
子供が立派な人間になるようにしつけをしているつもりかもしれませんが、少しの失敗も許されずにいると子供は息が詰まってしまいます。
子供は失敗するのが当たり前です。
我が子が将来子供を授かった時に同じような教育をしてしまわないよう、もう少しゆとりのある教育をしておきましょう。
④勉強だけさせる
子供には将来良い大学に入って良い会社に勤めて欲しいと思うのは自然なことです。
しかしそれを強制するために塾に毎日通わせたり、友人と遊ぶことも禁止して勉強させるのは間違っています。
子供時代は勉強以外にも学ぶことはたくさんあります。
勉強を頑張り、子供時代にしか出来ないこともたくさんするようなバランスの良い子に育てましょう。
⑤全部親がやってしまう
翌日の学校の準備や着替えなど何かと手を出してしまっていませんか?
まだ幼くて一人では出来ない時に手伝うのはもちろん良いですが、ある程度成長し、一人で出来るのにも関わらず親が手伝ってしまうのは良くありません。
それを続けていると子供はどうせ親がやってくれるからと思い、自主性がなくなってしまいます。
子供に良い影響を与える親の習慣は?
では逆に子供に良い影響を与える行動とはどんなものなのでしょうか?
子供が親の良い面を真似してくれるよう、親がすべき良い習慣についてまとめました。
①前向きに物事を考える
考え方がポジティブであれば、生活の中のあらゆることを前向きに捉えられるようになります。
同じ毎日でも視点が変わるだけで全然違うものに見えるのです。
すると自然と言動も前向きなものになります。
子供もそんな親を見ればつい真似したくなりますし、前向きに生きることの大切さを学べるでしょう。
親にとってもメリットばかりなのでぜひ自分と子供のために前向きな思考を持ちましょう。
②ストレスを発散する方法を持っておく
子供に悪影響を与える親は生活に不満を持っていたり、ストレスが溜まっていることが多いです。
そのためストレスを発散出来る方法を持っておくのがおすすめです。
お酒やタバコなどモノで発散するのではなく、行動で発散するのが望ましいです。
散歩をしたりカラオケに行ったり、自分の好きなことをうまく利用すると気分もスッキリするでしょう。
③夫婦仲を良好にする
仲が悪く、いつも喧嘩している両親のもとで育った子は怯えやすかったり、自分もまた怒りっぽくなったりと良くない性質を持ってしまうことが多いです。
そのため夫婦の仲は良くなるようにしましょう。
時に言い合うこともあると思いますが、その時は子供が居ないところでしましょう。
④子供の良い面を見る
子供は否定したり、他の子と比べたりせず、良い面を見てあげるように意識しましょう。
「こんなことが出来る様になったね。」「80点も取れるなんてすごいよ!」と常に肯定する言葉をかけてあげれば、子供は前向きなモチベーションで物事を取り組むようになり、精神的に健康に育つでしょう。
⑤子供のお手本になるような親で居る
何よりも重要なことは親が子供に何を真似されても良いような人間でいることです。
完璧な人は居ませんし、常に模範的でいようとするのは疲れますが、子供のお手本になるような大人で居ようと心がけるだけでも良いのです。
そう思っていれば自然と行動も良いものになりますし、そうして努力している親を見て子供も多くのことを学んでくれるはずです。
まとめ
子供は親の影響を受けやすいので親に悪い習慣があれば子供もまた真似してしまいます。
今回紹介したような悪い習慣に思い当たる節があれば徐々に無くしていけるように努力しましょう。