今回のそろばん仲間は、海外の先生です。
カナダでそろばん指導をされている、アバカスカルガリー塾長畠山貴行先生です。
最近、海外でのそろばん人気が高まっています。
現地のリアルなそろばん事情が分かると思います。
ぜひ最後までお読みください。
カナダでそろばん 畠山貴行先生
全国珠算教育連盟ロサンゼルス支部所属:
アバカスカルガリー塾長:畠山貴行
カルガリーってどこ?
カナダは公用語が英語、フランス語(ほとんど東部大西洋方面)
カルガリーはカナダの西海岸よりですが、内陸、アルバータ州の都市人口100万人ちょっと。
たまにニュースで住みたい都市ランキングに入る。
車で1時間以内で国立公園、ロッキー山脈の麓 バンフ国立公園に行けます。
人種は黄色人種が過半数を占め、中国系、中東、インド系と続く。
移民がとても多く(3割–4割くらい?)、英語を第2言語としている人々多し。
2カ国語以上喋れて普通、みたいな感覚。
なので私の教室に通っている日系の生徒さんは日本語、英語、フランス語を操れる子も多数。
カルガリーの産業
カルガリーは石油産業に従事している人が半分以上を占める街。
石油の値段が下がるとそのまま景気も落ちていく。。
平均年収も日本より高く、最低時給も$15。人口100万人ちょっとなのに結構物価は高め。
スポーツといえばアイスホッケー。NHLのカルガリーフレームスの本拠地があります。
カルガリーの教育
カルガリーは教育に力を入れている方がとても多い街です。
私の日本式そろばん教室をはじめて早7年が経ちました。
一番最初は数人の日系の生徒さんからスタートしました。(自宅のリビングを使って、教室というより家庭教師に近い形)
まず、日本人ってすごいんだぞ、モノ作り、アイディアで勝負してきた民族っていうのをカナダ人にまず知って欲しかった。
日本人が賢いのはそろばん学習をするからだ!と思って欲しかったから。
自分自身、カルガリーで会計学科を専攻していたので、計算をする機会も多々ある中で、授業内では計算機必要なかったのですが。
授業最中、僕が計算機無しで問題解いているのを講師が見て「そんな早く計算できるはずない、答え知ってるだろ?」とガチで怒られ、危うく、やる気の生徒のレッテルを貼られるところだったところ、同じ教室の中国系の人たちはそろばんの文化を知っているので説明をしてなんとか事なきを得たのでした。
そもそも暗算はトレーニングで出来るようになるって言う事を理解していないのです、カナダ人は。これは広めないと! 笑。 と思ったのがきっかけです。
そろばん教育を知らない人が多い
有難い事に昨年から日系以外の方々の生徒さんも増えてきました。
香港、韓国、モンゴル、と人数も40人を超えてなんとか教室らしくなってきました。
まずカナダ人にそろばん教えているというと英語で「abacus」ですがこれは日本人が考えているそろばんというより、幼少期に数を数える「遊び道具」としての意味合いがとても強いです。
なので私の教室の暗算、そろばん訓練を伝えると「想像しているのと違ったな〜」 と言われます。
そう、まず、カルガリーでは「そろばんとは何ぞや」から始めなければならないのです。
アメリカではそろばん教育が市民権を得ているところも多く、カルガリーで、が幼児教育と言えばそろばんを選択してもらえるよう日々尽力しています。
目指すところ
カルガリーだけじゃなく、エドモントンや他の同じ州の違う都市にもそろばんを広めて 塾内のそろばん大会を実施するなどして、もっともっとそろばん教育の裾野を広げたい!
公立学校のカリキュラムになんて取り入れてくれればいいな〜と目論み中。
2019年バンフで全米大会開催
全国珠算教育連盟ロサンゼルス支部では全米大会を毎年8月に実施。
例年は日本からの使節団と共にアメリカ西海岸🇺🇸の都市で交流会も同時に実施しています。
来年は是非カナダで🇨🇦大会を! との事で2019年度は全米珠算競技大会を8/9日に開催する事となりました。
日本からの生徒さん方も喜んで受け入れ致しますので皆様のご連絡お待ちしております♪
大仏先生から一言
カナダいいところですよね~。
カナダはバンクーバーに行った事がありますが、とても綺麗な場所でした。
ロサンゼルスでそろばんの大会が開催されていることは、初めて知りました。
そろばんの大会見学がてら、久々にロサンゼルスに遊びに行こうかな~。
これからもカルガリーのそろばんが発展していくことを願っています。
畠山先生、ありがとうございました。