子供が生まれ、ある程度成長した時に子供の様子を見てふと「もしかして子育てに失敗した・・・?」と思うことがあります。
失敗と思う理由は人によって違いますが、自分の子供の育て方に失敗したと思うのはとても辛いことです。
しかし、失敗したと気付いた時はそこから変われるチャンスでもあります。
そこで今回は子育てに失敗したと思うことや気付いた時の対処法についてまとめてみました。
子供の育て方に失敗したと思うのはどんなとき?
まず初めに、親が子育てに失敗したかも・・・と思うよくある瞬間についてまとめてみました。
①何かと親の顔色を伺うとき
他の人から何かをもらったとき、お願いがあるときなど、何かと子供が自分の顔色を伺っているのに気付いたとき、もしかして育て方を間違えた?と思ってしまいます。
子供は基本的に何も考えずに無邪気に行動することが多いのに、大人の顔色を伺っているのは違和感がありますよね。
今まで子供が何かをする時に口を出し過ぎたかな、何かと叱りすぎたかなとこれまでの自分の行動をつい振り返ってしまいます。
②何でも人任せにする
明日も学校があるのに準備をしない、ご飯を食べても食器をなかなか片付けないなど子供が自分のことを自分でしないのは良くあることです。
しかし、それがあまりにも頻繁にあると、自分の育て方が悪いからではないかと不安になります。
子供のうちは良いですがやがて大人になると一人暮らしをすることになりますから、何でも人任せにする性格になってしまうと、生活が上手くなっていけないかもしれません。
③神経質になっている
細かいことを気にしたり、潔癖症になったりと子供が神経質になっていることに気がついた時も自分の子育てが悪かったのではと不安になります。
特に自分が神経質という場合は、自分の行動を見て子供も同じ性格になったのかもしれない、子供のことを細かく言い過ぎたかもしれないと反省してしまいます。
④勉強しかしてこなかった
子供に良い大学に行ってもらいたくて勉強に力を入れていたら、ふと子供が今まで勉強しかしてこなかったのではないかと気づくことがあります。
勉強ばかりで同年代のこと遊ぶ機会もあまりなく、趣味も特になかった場合、もっと他のこともさせてあげれば良かった・・と後悔してしまいます。
子供の育て方に失敗する原因とは?
ではどのような育て方が将来「子育てに失敗した・・・」と思う原因になってしまうのでしょうか?
具体的な原因をいくつかまとめてみました。
①自分が出来なかったことを押し付ける
親によくありがちなのが自分が昔出来なかったことを子供に押し付けることです。
「お母さんは昔こういうことをしたかったけど色々な事情で出来なかったからあなたはした方が良いよ。」と教えてあげるくらいなら良いのですが、子供の人生に影響を与えるほど押し付けるのはよくありません。
例えば英語が話せなくて苦労したからと英会話教室に入れるのはOKですが、通ってみて子供が合わないから止めたいと言っているのに無理やり行かせているのはあまりよくないでしょう。
②勉強を押し付ける
勉強を押し付けることもまた育て方を間違えたと反省する原因となりやすいです。
もちろん、子供が学校の宿題をやらずにゲームばかりしている時に怒るのは普通のことでその程度であれば問題ありません。
しかし、勉強をさせるために友達と遊ぶのを禁止したり、塾に通わせて自由な時間がなかったりすると、子供は人とのコミュニケーションを取るのが苦手になったり、勉強以外の楽しみがなく、社会に出た時に苦労することもありえます。
③親が完璧主義
自分の完璧主義を子供に押し付けるのも良くありません。
例えばテストで95点を取ってきた時に「何であと5点が取れなかったの?」と責めたり、少しご飯をこぼしただけで「もっと綺麗に食べなさい!」と叱ったりしていると子供は何か出来なかった時にすぐに落ち込んでしまう性格になってしまいます。
95点は十分にすごい点数ですから「95点も取れたの?すごい!」と言ってあげる方が子供も嬉しいですし、少しのミスくらいは多めに見てあげるのが良い子育てのコツです。
④他の子と比べる
何かと他の家の子供と比べるのも子育てには良くありません。
我が子と他の家の子供は全く違う人間で個性や長所も短所も違います。
そのため、「○○ちゃんは出来るのに」といつも言われていると自分は何も出来ない人間なんだと思い込んでしまいますし、親が居なくても自分から人と比べて落ち込むようになってしまうかもしれません。
⑤叱る時に怒鳴りつける
子供が悪いことをしていたら叱るのは親の役目です。
子供を叱らない育児というものも最近は話題になっていますが、子供のことを考えると悪いことは悪いと教えてあげなくてはいけません。
しかし、その叱り方が度を超えてしまうのは問題です。
特に子供が怖がるくらい怒鳴りつけるのは子供にトラウマを与えてしまい、親に自分の気持ちを言うのが苦手な子に育ってしまう可能性があります。
⑥暴力を振るう
危ないものを触ろうとしている時に手を払ったり、急いでいる時に手をひっぱったりする程度なら良いのですが、叱る時に頭を叩いたり、蹴ったりといったあからさまな暴力も子育てに失敗する原因となります。
子供もまた暴力的に育ち、非行に走ったり、将来子供が出来た時に同じように暴力を振るいながら子育てをしてしまうかもしれません。
子供の育て方に失敗してしまう親の特徴は?
子育てに失敗したかもと悩んでしまう親にはいくつか特徴があります。
育て方に失敗したと思うのは辛いですが、特徴が分かっていれば解決策も見えてきますから、まずは自分の特徴を把握することから始めましょう。
①自分に自信がない
子供に厳しくしすぎたり、多くを求めてしまう人は自分に自信がないことが多いです。
自分がきちんとした人間ではないから、子供には立派な人間になってほしいと思い、つい子供に厳しく当たってしまうのです。
また、子供の育ち方は親の育て方の現れでもありますから、子育てで失敗出来ないというプレッシャーもあるでしょう。
②子供時代に辛い経験をした
叱る時に大声で怒鳴ったり、暴力を振るったりする親は自分もまたそういう風に育てられたという経験がある人が多いです。
そういう親を見てきたのですから、自分もそうなるのは自然なことです。
しかし、子供にキツく当たるのは子供が悲しいのはもちろん、自分もまた良い気がせず、誰も幸せになりません。
そのため負の連鎖を子供には繋げないようにしなくてはいけません。
③良かれと思ってやっている
子供に自分の理想の人生を押し付けたり、勉強をするように過度に要求することは実は良かれと思ってしている場合が多いです。
こうしたら子供が幸せになるから、勉強をしていたら将来安泰だからと、子供を大切に思う故にこうした行動に出てしまいます。
そのため、このタイプはなかなか自分が良くない子育てをしていると気付きにくい傾向があります。
子供の育て方に失敗したと思ったらするべきこと
子育てに失敗したかもと思うのは辛いことです。
子供に申し訳なく思うでしょう。
しかし、失敗したと気づいたらそれは改善出来るチャンスでもあります。
いくつか対処法をご紹介しますので、ぜひ今日から良い子育てをするために意識してみてくださいね。
①子供にも自我があると考える
子供は小さくて親の助けが必要でも、一人の人間です。そのため「これをやってみたい」「これはあまり好きではない」といった自我が大人と同じようにあるのです。
そのため、親が何かを押し付けてそれが合わなければ子供は辛くなってしまいます。
子供に何かをさせたいと思うときは、子供が何をしたがっているか?どういうことに興味があるか?ということに焦点を当てて考えてみましょう。
②自分に自信を持つ
過去に辛い経験をしていたり、過去に何かしらの失敗があって自分にずっと自信がないという方はぜひ悲観的にならずに自分に自信を持ちましょう。
前向きな性格で居れば子育ても上手く出来るはずです。
また前向きな親を見ていたら子供も同じような性格になるかもしれません。
急に性格を変えることは難しいので、自分は毎日家事をやっていて偉い、こんな綺麗なお弁当が作れた!など少しの成功体験を積み重ねながら自信を持ってみましょう。
③自分もまた完璧じゃないと思う
子供に多くを求めすぎて、実際とのギャップに疲れてしまうという方は、自分もまた決して完璧ではないことを思い出しましょう。
自分も子供と同じように忘れ物をしたり、飲み物を倒してしまったりとミスをすることがあるはずです。
自分もたまには失敗する人間だと思えれば、子供が何かをしても心に余裕をもっていられますし、子供も嬉しいはずです。
④感情的にならない
子供を見ていると自分の思い通りにならず、ついついカッとなってしまうこともあるでしょう。
しかし、一時の感情でした行動は後で後悔することが多いです。
出来れば子供と接する時には冷静でいることが望ましいです。
しかし、つい感情的になることもあるでしょうから、そういう時は一息ついて時間を置くだけでもだいぶ違いますよ。
まとめ
子育てをしているとある日ふと「子育て、失敗した・・・?」と不安になってしまうことがあります。
自分の思い通りにしようと色々押し付けたり、怒鳴りつけたりと思い当たる節が色々とあるかもしれません。
気づいた時は落ち込むかもしれませんが、自分の行動を改めるチャンスでもありますから、ぜひ今日から行動を変えてみましょう。