長い間、子供に習わせたいお稽古事として人気のある『そろばん』。
現在も、多くの子供達がそろばんを習っています。
そろばんを習い上手になってくると、教室の先生に大会参加を勧められる事もあるかと思います。
市町村レベルの地区大会。
都道府県レベルの県大会。
県大会の上位者が出場できる各地方大会。
全国トップクラスの選手が集まる全国大会。
数多くの大会が各地で開催されています。
しかし、場所が違ってもほとんどの大会が同じような大会ばかり。
そろばんの大会ってつまらなくないですか?
そろばんの大会って??
そろばんの大会に参加したことがありますか?
そろばんの大会と言われて、イメージすることは
- そろばんの上手な選手が参加している
- 静かな会場でそろばんを弾く音だけが聞こえる
- めっちゃ速く数字を読み上げる先生がいる
など、さまざまなイメージを思い浮かべると思いますが
基本的にそろばんの大会って、どの大会も同じように思いませんか?
最近では新しい競技を取り入れた大会も少しずつ増えてきましたが、ほとんどの大会では
- かけ算
- わり算
- みとり算
- かけ暗算
- わり暗算
- みとり暗算
の個人種目と
- 読上算
- 読上暗算
の種目別競技を行う大会が多いと思います。
最近では
- 英語読上算
- フラッシュ暗算
などの競技を行う大会も増えてきました。
そろばんの大会ですから、上記のような競技で争うのは当たり前ですが
つまらなくないですか?
そろばんの大会に参加する理由は?
そろばんの大会に参加する選手達は、少しでも良い成績を残そうと日々の練習を頑張っています。
教室がある日はもちろん、教室がお休みの日にも特別に練習をしている選手も多いかと思います。
平日は2~3時間。
土曜・日曜は練習時間が長い生徒達は、8時間以上も練習に励んでいるようです。
素晴らしいですよね!
そろばんに情熱を注ぐ選手達も凄いのですが
その情熱に応える教室の先生達も凄いです。
練習を頑張り大会で良い成績を残すんだ!という気持ちと、その気持ちに比例した練習量がないと、大会で結果を残すことはできませんからね。
そんな選手達のためにも、そろばんの大会はもっと面白いものであって欲しい…
そろばんの大会はなぜつまらないのか?
それでは、どうしてそろばんの大会がつまらないのか考えてみます。
そろばんの大会で求められるものは
- 正確性
- スピード
メインはこの二つではないでしょうか。
正確性とスピードを競い合うためには、今ある大会形式が最もふさわしいと思います。
しかし…
この形式の大会しかないのが現状です。
かなり長い間、今ある形式の大会が続いているのも凄い事ですが
変わらずに今も同じことをしている事がある意味すごい!
フラッシュ暗算や英語読上算を、競技に取り入れた大会は増えてきました。
それでもまだ少ない!
ほとんどの大会が、昔から何も変わらず同じことをしています。
だから、そろばんの大会はつまらないと言われるのです。
時代は変化しているので、そろばんの大会にももっと変化が必要ではないでしょうか。
そろばん大会を面白くするヒントはフラッシュ暗算
そろばんの競技にフラッシュ暗算が導入されてどのくらいでしょうか。
パソコンが普及したことによって、多くの教室でも普段の練習にフラッシュ暗算を導入しています。
フラッシュ暗算の良い所は、凄さが分かりやすい事です。
数字が画面に映る
⇓
画面に映った数字を計算する
⇓
答え合わせをする
⇓
見事正解
フラッシュ暗算は、そろばんを習った事がある人にも習った事がない人にも、凄さが分かります。
まずは画面に数字が映り、数字の桁数に驚く。
3桁や4桁の数字をそのまま計算する事自体が、普通の人にしたら出来ません。
それに加え、数字の映るスピードがめちゃめちゃ速い!
数字を見る事だけでも大変なのに、その数字を計算して答えを出すのですから、凄いに決まっています。
テレビなどでそろばんが取り上げられる時にフラッシュ暗算が使用されるのは、視聴者の方が一番わかりやすいからです。
そろばんの大会にも、もっと分かりやすさが必要です。
そろばんの大会を面白くしよう
フラッシュ暗算の分かりやすさをヒントに、これからのそろばん大会に取り入れたら面白くなるんじゃないかなと思う事を挙げていきます。
面白くなるかどうかはわかりませんが、どこかの大会で取り入れてもらえたら嬉しいです。
1vs1のソロ対決
そろばんの大会は、大きな会場にたくさんの選手が集まり、全員が同じ問題を解くのが一般的です。
もちろんそのような大会も必要ですが、分かりやすい大会にするには1対1の直接対決です。
相手と自分、どちらが計算が速いのか?計算が正確なのか?
今と同じ問題を使用しても、格段に選手達にも大会を見ている方にも分かりやすくなるはずです。
大きな大会で1対1を取り入れている大会もありますが、小さな大会ほど取り入れてみてはいかがでしょうか。
そろばん大会をLIVE配信
毎年クリスマス近くに開催される「クリスマスカップ」
参加者の人数は、日本一ではないでしょうか。
クリスマスカップ2017から、大会の様子をLIVE配信していました。
あまり変化のないそろばん界では、画期的な事でした。
大会の様子が会場にいない人にも伝える事は、とても良いアイデアだと思います。
大会の様子は伝える事が出来ました。
さらに大会の凄さを伝えるには、上位の選手達の計算している姿を配信してみましょう。
どのようにそろばんを弾いているのか
難しい問題をどのくらい速く計算しているのか
実際に計算している姿を見る事が出来たら、他の選手達にとても参考になりますし練習時の目標も出来ます。
撮られている選手達には迷惑だと思いますが、凄い選手の証にもなります。
大きな大会で実現させてほしいです。
そろばんをやっている人全員参加しよう
そろばんの大会は星の数ほどありますが、大会に参加する教室は限られています。
大会に参加しない理由は様々だと思いますが、地方に住んでいると大きな大会に参加するために参加費だけでなく、交通費や宿泊費がかかります。
一回の大会参加にかかる費用を、選手・保護者の方にお願いするのも大変です。
そのため、大きな大会になればなるほど、参加する選手・教室に偏りがでてきます。
もしかしたら、大会には参加しないけど、凄い選手がいるかもしれません。
どこの地域に住んでいようが、どの連盟に所属していようが、
誰でも参加できる大会が必要ではないでしょうか。
多くの方が参加している「アバカスサーキット」という競技があります。
毎月行われている通信大会ですが、約5000名以上の方が参加しています。
各教室にてアバカスサーキットを行い、その結果を集計して成績が発表されます。
素晴らしい大会です。
しかし、結果しか見えないので、不正をしようと思えば誰でも不正は出来ます。
やっている教室はないと思いますけどね(笑)
アバカスサーキットの結果と、地方大会の成績が伴わない生徒も…
そんな疑惑を持たれないように、各教室での大会様子を撮影し、いつでも誰でも見れるようにするのはいかがですか?
そうする事で、あの教室にはあんな選手がいるんだ!とか、あの選手が前より上達している!という事が毎月分かります。
今まで大会に参加したことのなかった生徒が、全国トップレベルの選手達を見て大会に参加したいと考えるかもしれません。
アバカスサーキットに限りませんが、そろばんをやっている人なら地域・連盟関係なく誰でも参加できる大会があれば、そろばん界の底上げが出来るはずです。
各教室で行えて、大会の様子を動画で見る事が出来る大会。
誰か企画してください(笑)
そろばんは永久に不滅です
長い間、多くの方に愛されている『そろばん』
この先そろばんがどうなっていくのか分かりませんが、きっとそろばんが無くなる事はないでしょう。
しかし、今のまま何も変化なくそろばん界が進んでいくようでは、もしかしたらそろばん文化がなくなる可能性はあります。
そんな事はあってはなりません。
今まで多くの方が伝え続けてきたそろばんの良さを、今の時代に合ったやり方で未来に残していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。