子供は言葉から多くの影響を受けます。
特に幼い子供は吸収力があるため、自分の身の回りに起こることからいろいろなことを学びます。
その中でも特に影響を受けるのが言葉です。
いつも近くにいる母親の言葉によって語彙力が増えたり、考え方が形成されたりといろいろな面で影響を受けます。
そのため子供が伸びるかどうかは母親の話し方によるところが大きいです。
そこで今回は子供を伸ばす母親の話し方についてまとめてみました。
母親が意識すべき日常生活での話し方とは?
子供を伸ばすにはやはり毎日の話し方に気をつけなくてはいけません。
そこでまずは普段から意識しておきたい話し方のポイントをまとめてみました。
①たくさんコミュニケーションを取る
やはり基本はコミュニケーションをたくさん取ることでしょう。
まだ言葉を話せない時期でも、母親から頻繁に話しかけられていれば脳が刺激され成長に繋がります。
話せるようになる頃には自分の思っていることを表現できるようになり、自分もまた母親と同じようにたくさん話すようになります。
コミュニケーション能力は企業の採用試験においても最重要されている能力です。
この能力が早いうちから身についていれば将来子供が伸びること間違いなしです。
②いろいろな言葉を使う
たくさん話しかけることも必要ですが、やはり話す内容もまた重要です。
子供に話しかける時には出来るだけ多くの言葉を使いましょう。
語彙力に自信がなくても良いので、同じ内容でも表現を言い換えたりして、いろいろな言葉で話しかけるようにしましょう。
子供は親の発する言葉を自然と覚え、自分でも使えるようになります。
語彙力が豊富になれば自分の気持ちを正確に伝えることが出来、さらに本を読んだり、人と話す時にも内容を正確に読み取ることが出来ます。
③子供の方を見て話す
どういった姿勢で話しているかもまた大事なポイントです。
例えば子供が話しかけてきた時に、スマホをいじったり、メイクをしながら適当に返事をしたら、子供はママは自分の話を聞いてくれないと感じ、あまり話しかけないようになりコミュニケーションが少なくなってしまいます。
子供が積極的に話すようになるためにも、子供と話す時には顔だけでも子供の方に向けてしっかり話を聞いてあげましょう。
④子供にこうなって欲しいという理想像になる
子供には将来人と話すのが大好きな人になって欲しい、人の話にきちんと耳を傾けられる人になって欲しいといった理想像があると思います。
子供が本当にその通りになるためにはまずは親がそうした人にならなければいけません。
子供は近くにいる人の影響を受け、その人に似ることが多いです。
普通の場合、それは母親でしょう。
そのため、まずは自分が理想像になって子供に接する必要があるのです。
⑤楽しそうに話す
子供にとって母親が楽しそうに話しているのを見るのは良い刺激になります。
大好きな母親が楽しそうにしているのを見ると子供も嬉しくなりますし、自分もまたポジティブな気持ちで生きられるようになります。
子供に良い影響を与えられるよう、こうした些細なことも意識していかなくてはいけません。
子供の語彙力を高めるためにすべき話し方とは?
先ほども少し触れましたが、語彙力は正確にコミュニケーションを取ったり、読書など日常的な場面でも役に立つ非常に大切なものです。
言語の習得能力が高い子供時代に語彙力をぜひ高めておきたいもの。
そこで子供の語彙力を高めるために母親がすべき話し方をまとめてみました。
①聞き取りやすいように話す
母親がいくら豊富な言葉を使って子供に話しかけても、子供がそれを聞き取れなければ意味がありません。
そこで子供に話しかける時には聞き取りやすいよう、ゆっくり丁寧に話すようにしましょう。
そうすれば子供は言葉を覚え、自分でも使えるようになります。
②素早く返事する
子供に話しかけられた時にはすぐに応答しましょう。
返事が返ってくるのが早ければ子供は母親がきちんと話を聞いてくれていると思い、どんどん自分の気持ちを伝えてくれるようになります。
また、お互いの返答が早ければ早いほど話が進むのが早くなり、会話のキャッチボールもたくさん出来ます。
ぜひいろいろな話をして会話を楽しみましょう。
③聞き役に回る
会話のキャッチボールをする際に気をつけておきたいことがあります。
それは親は聞き役に回るということです。
よく子供に説明する隙を与えずに「どこに行くの」「誰と遊びに行くの」「何時までに帰って来なさいよ」とマシンガンのように自分が言いたいことだけを言う親が居ますが、それでは子供は伸びません。
自分から話して思いを伝えたり、うまく伝わらなくてももっとこう伝えないといけないんだと学びを得て子供は成長することが出来るのです。
④子供の言うことは最後まで聞く
子供が話すときは言いたいことがまとまっていなかったり、こちらの方が先に子供の言いたいことが分かることがあります。
そんな時にはつい「だから結局何が言いたいの?」「つまりこういうことが言いたんでしょ」と子供の話を遮ってしまいます。
気持ちは分かりますが、それでは子供は自分の話し方は下手なんだと感じて話さなくなったり、自分に自信を持たなくなってしまいます。
子供が自信を持って話せるよう、子供が話し出したら最後まで聞いてあげるよう意識しましょう。
⑤文章で話す
親しい間柄だとついつい単語だけで話してしまうことがあります。
例えば肘をついて食べていたら「肘!」と言ったり、騒がしいと「うるさい!」と一言だけで指示することもありますよね。
これではあまり子供の語彙力は伸びませんし、そもそも単語だけで注意されたらあまり良い気持ちになりません。
子供と接する時には正しい日本語を使い、文章で話すように心がけましょう。
⑥言葉に詰まっていたら助ける
親は聞き役に徹し、子供の言うことを最後まで聞いた方が良いですが、時々子供がなんて言ったら良いか分からず言葉に詰まってしまうときがあります。
そうしたときは助け舟を出してあげましょう。
「そう言うときは〇〇って言った方が良いよ」と言ってあげれば子供の学びになります。
子供の成績を伸ばす母親の話し方とは?
母親の話し方は実は子供の成績アップに繋がることもあります。
子供が勉強が嫌いだったり成績が悪いのは実は親の話し方が原因かもしれません。
そこで子供の成績を伸ばす親の話し方をまとめてみました。
①「勉強が出来ない」と言わない
親が子供に対してついつい言ってしまうのが「あなたは勉強が出来ないね」「本当にバカなんだから」といった言葉です。
時には他人の前で「この子は勉強がダメで」と言うことも。
そうした言葉をかけると子供は「自分は勉強が出来ないんだ」と思い込み、成績を上げることを諦めてしまいます。
決して勉強が得意ではなくても、さらに追い討ちをかけて子供のやる気を削いでしまわないよう、こうした言葉を使うのは避けましょう。
②少しでも褒める
成績を伸ばすための話し方のコツはズバリ褒めることです。
もともとある程度出来る子は褒めるところもたくさんあると思いますが、苦手な子は何を褒めたら良いのか分からないこともあるでしょう。
そんな時にはテストを見て「〇〇はこんな問題が解けるんだね。ママには分からないよ。」と言ってみたり、通知表を見て「理科が1番評価が良いね。〇〇の得意科目だね。」と言ったりしてみましょう。
③伸びしろを褒める
勉強において子供を褒めるもう1つのポイントは伸びしろを褒めることです。
例えば「この前よりも10点も上がってるじゃん、すごい!」と言ってみたり、「前より応用問題が解けるようになってるじゃん!」と以前よりも伸びたところを褒めると子供は自分の頑張りが認められたように感じ、もっと頑張ろうと思えます。
これはダメ!NGな母親の話し方とは?
子供を伸ばす話し方についてたくさん触れてきましたが、こんなに1度に意識出来ないと思う方もいらっしゃるでしょう。
正しい話し方を意識するのは大変ですが、逆にNGな話し方を知っていればついつい言ってしまった時に気づいて次は言わないようにしようと自然に意識出来ます。
そこで最後にNGな話し方についてまとめて行きましょう。
①否定的なことばかり言う
「あなたはいつも食べるのが汚いね」「他の子はちゃんとしてるのにどうしてあなただけ出来ないの?」と何かと否定的なことばかり言ってしまう人が居ますが、これは子供の自己評価が低くなってしまい、自信を持てなくなるためNGです。
少し視点を変えれば子供のいいところはたくさん見つかるので、良いなと思ったことをどんどん褒めてあげましょう。
②汚い言葉を使う
子供が騒いでいるときに「黙れ」と言ったり、子供のことを「お前」と言ったりするなど、汚い言葉を子供の前で使うのもいけません。
子供も真似して使い始め、品がない子になってしまいます。
疲れている時や頭にきたときはついついこうした言葉も使いたくなりますが、子育てのためにグッと我慢しましょう。
③子供と話す時間が少ない
子供を伸ばすためには子供とたくさんコミュニケーションを取ることが大事です。
一緒に過ごす時間が1番長い母親との会話が少なければ、話すのが苦手になり、学校に進学したりや社会に出た時に苦労してしまいます。
語彙力が豊富で上手い話し方が出来なくても、最低限のことだけ気をつけて話せばOKなのでぜひ積極的に子供とコミュニケーションを取りましょう。
まとめ
子供は一人前でなくても、母親の話し方から多くのことを吸収します。
そのため母親の話し方次第で子供をいくらでも伸ばすことが出来るのです。
今回いろいろな方法をご紹介しましたが、最初からどれもやろうと思わず、まずは出来るものから取り組んでみてくださいね。