子育てを始めると今までよりも多くの人と関わる機会が増えます。
知り合いが増えると自ずと生まれてくるのが人間関係の問題です。
ママ友との関わりの中で思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
一方で、子供もまた保育園や学校での人間関係のことで悩むこともあり、親はそれに対処することが求められます。
そこで今回は子育て中の親とその子供が抱える悩みやその解決方法についてまとめてみました。
子育て中の人間関係の悩みとは
まずは子育て中の親の悩みについて触れていきましょう。
子育て中の人間関係の主な原因となるのがママ友です。
そこでママ友との関係の中で生まれる悩みをまとめてみました。
①ママ友のグループに入れない
女の子はクラスの中で仲良しグループを作って分かれるという話は有名ですよね。
それは学生だけではなくママ友にも当てはまります。
子供が同じクラスのママ友たちは仲のいい人とだけ話すことが多く、それ以外の人とはあまり関係を持ちません。
すると気がついたら自分だけどのグループにも属していないといったケースも。
こうなると保護者会で肩身の狭い思いをしてしまいます。
②でしゃばるママ友に疲れる
ママ友の中によくいるのが何かと目立ちたがりなママ友です。
話し声が大きかったり、何でも仕切りたがるという特徴があります。
その人と波長が合えば良いのですが、もし合わなければその場に居合わせるだけでもどっと疲れてしまいます。
かといってその場から離れると変な目で見られると思い避けることも出来ず疲れる状態が続きます。
③ママ友との距離が近すぎて疲れる
最初は保育園や学校で話すだけだったママ友とだんだん仲が深まり、一緒に外でお茶をするようになるというのはよくある話です。
仲が良い友人ができるのは素敵なことですが、そこからさらにエスカレートしてお互いの家に遊びに行ったりということが増えると、それとともに何かしらのトラブルになったり、あまり聞かれたくないことを聞かれたりといった距離が近いゆえの悩みも出てきます。
ママ友と付き合うメリットは?
ママ友と居るゆえに悩みを持つことがありますが、実はママ友がいるおかげで得られるメリットもあります。
そこで主なものをまとめてみました。
①子育ての大変さを共有できる
子育ては体力も要りますし、精神的に疲れることもあるとても大変なものです。
夫が働きに出ていると「どうして私だけこんなに大変なの・・・」と思ってしまうこともあるかもしれません。
そんなときにママ友が居ればそういった悩みを共有でき、心を楽にすることができます。
お互い同じような経験をしているので多くの説明をしなくてもすぐに分かってもらえますから夫よりもいい相談相手になってくれそうです。
②情報が手に入る
ママ友と話していると「あそこの小児科良かったよ」「あの公園に遊びに行ったらすごく良かった」といった情報が入ってきます。
そうした情報は体験談に基づいた貴重な情報で、自分や家族にとって役立つものばかりです。
自分でネットなどで情報を調べることはもちろんできますが、体験談は率直な感想を聞けるのでよりためになります。
③何かあったときに子どもを守ってもらえる
子供がある程度大きくなれば親から離れて幼稚園に行ったり、公園で遊んだりすることがあります。
その際にもし地震などの災害が起こったときに、ママ友が近くにいたら一緒に守ってもらえます。
その後でこちらに連絡を入れてくれて子供を引き渡してくれることもあるかもしれません。
子供を守るという意味でもママ友は助かる存在です。
ママ友との人間関係の悩みを解決する方法とは?
このようにママ友がいるとメリットもたくさんあります。
つまりママ友はうまく付き合うことさえできたら心強い存在なのです。
そこでママ友との関係を円滑にするポイントをまとめてみました。
①ある一定の距離を保つ
ママ友との関係でポイントとなるのは距離を保つことです。
あまりに近い関係になってしまうとその分お互いの嫌な部分も見えるようになり、トラブルになりかねません。
そこで出会ったら挨拶を交わし、少し世間話をするくらいの関係に止めておきましょう。
笑顔で話していれば相手に好印象を与え、それだけでも良い関係を築くことができます。
②プライベートは話しすぎない
ママ友とのコミュニケーションは基本お話です。
そこでどんな話をするかが良い関係を築くポイントとなってきます。
気をつけたいのはあまりプライベートの話をしないことです。
夫への不満や子供のことを話しすぎると、そのママ友が他のママ友に話して変な噂が広がる可能性があります。
そこで他の人に知られて困るようなことはあまり言わないようにしましょう。
③SNSを教えない
最近はママ友とツイッターやインスタグラムなどのSNSで繋がることも多いようです。
しかし、こうしたツールには自分のプライベートが詰まっていますよね。
もしもちょっと良いレストランで食事をしたことを書いたら、ママ友からこれって自慢?と良くない方に捉えられる可能性もあります。
女の嫉妬は怖いですから、SNSは教えないのが身のためです。
子供が持つ人間関係の悩みは?
子育てをしていると子供の人間関係も自分に関わってきます。
子供とはいえ、友達と関わる中で悩みを持つものです。
そこで子供が持ちやすい人間関係の悩みを挙げて行きましょう。
①友達と喧嘩をした
子供同士のよくあるトラブルといえば喧嘩です。
物の取り合いになった、叩かれた、ひどいことを言われたなど原因は様々です。
しかも1度や2度ではなく多い子は何度も喧嘩をします。
すると子供が泣きついてきて「○○くんにこんなことをされた!」と親に泣きついてくることもあります。
親はその場を見ていないので、どうやって解決するように言えばいいか困ってしまいます。
②いじめられた
最近子供同士のトラブルで非常に増えているのがいじめです。
少し前からテレビでもいじめの問題が取り上げられるようになり、中には悲しい結末になってしまったものもありますよね。
その悲惨さから世の中の関心も高まっている問題です。
もし、子供がいじめられていると訴えて来たら、親は慎重に対応することが求められます。
さらにいじめられていることを子供が親に言わないケースもあるので非常に難しい問題です。
③クラスに馴染めない
特にいじめられているわけではないのに、なんとなくクラスに馴染めず戸惑ってしまう子供がいます。
クラスメイトと挨拶くらいはするけど、それ以上深い仲になれずクラスでの居心地が悪くなり、最悪の場合は学校に行くことを拒否し、不登校になるケースも考えられます。
こちらもまた問題になっているもので、いざ子供がこうした問題に直面すると親もまたどうしていけばいいのか悩んでしまいます。
子供の人間関係の悩みを解決するポイントは?
子供はまだ幼くできることも限られていますから、子供の問題は親も一緒になって解決する必要があります。
そこで解決するためのポイントをまとめてみました。
①友達の視点で考えることを教える
これは特に喧嘩をしたときに有効な方法です。
子供から喧嘩の話を聞いていると本人にも原因があるときがあります。
そんなときには最初からあなたも悪いと決めつけて言うのではなく「○○くんがあなたにこう言われたときにどういった気持ちになったと思う?」と友達の視点で考えさせましょう。
②放っておく
自分が子供だったときのことを思い出してみましょう。
友達と喧嘩をすることがあっても数日経った後にはまるで何もなかったかのように仲良く過ごしていたことはなかったでしょうか?
それと同じように子供は何かトラブルがあっても少し経てば関係が自然と修復しているものです。
そのためよっぽどひどいことでない限りは敢えて放っておいて自然の流れに任せることも出来ます。
③会話の機会を増やす
子供は小さいとはいえ小さいなりに悩みを抱えており、なかなか親に言い出せないというときもあります。
しかし、子供は経験値が浅く自分では処理しきれないこともあるはずなので、そうした悩みは出来るだけ親に話せた方が良いでしょう。
そこで、家族は子供が悩みでもなんでも話しやすい環境を作ってあげることが大事です。
普段から会話をし、最近どう?と思いを話す機会を作ってあげましょう。
④無理に学校になじませようとしない
いじめられたり、周りになじめなかったりといった問題があるときには「いつかはよくなるから頑張ろう」と学校に行くことやみんなと仲良くなることを強制したりはせず、「無理に学校に行かなくてもいいんだよ」と学校以外の居場所があることを教えてあげましょう。
本当は学校に行くのがつらいのに親に行くように言われてしまったら子供は毎日しんどい思いをしてしまいます。
⑤学校の先生に相談する
学校のことはなかなか保護者が入れる問題ではありません。
そのため担任に相談したり、詳しい様子を聞いて周りと連携を取るのもひとつの方法です。
こちらが行動を起こせば担任が動き、事態がよくなる可能性もあります。
まとめ
子育てをしていると自分のママ友との関係や、子供が抱える人間関係の悩みに直面することがあります。
ママ友がいるとメリットがたくさんあるのでそれを生かせるように、あまり深入りするような関係にはならず、普通に仲がいいくらいの関係にしておくのがおすすめです。
子供の人間関係の問題に関しては、もっと多角的な対応が必要になりますから、子供が抱える問題に合わせてうまく対処しましょう。