子供は言うことを聞かないことが多く、そんな時はついカッとなって怒ってしまいます。
急がないといけなかったり、いけないことをしているから叱るのですが、感情に任せてキツく怒ってしまった時はあとで「言いすぎたかな・・・。」と心配になってしまいますよね。
しつけは大事なことですが、ひどい言い方をしてしまうと親子ともに良い気分になりません。
そこで今回は怒らない子育てをするコツについてまとめてみました。
子育て中の怒るポイントとは?
怒らないようにするコツについて知る前にまずは子育て中の親がつい怒ってしまうポイントをまとめてみました。
皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。
①うるさいとき
子供は声の大きさの制御がなかなか出来ません。
耳に響くような大きな声を上げたり、電車や公共施設などの静かにしなければいけないところで話したり泣きわめいたりしがちです。
そんなときについ「静かにして!」と厳しく叱ってしまいます。
特に周りに人がいる時は「うるさいなあ・・・」とチラチラ見られることもあるので、早く静かにさせないと!と焦ってしまいます。
②何かを汚したとき
子供は何も考えずに思うままに行動することが多いので、何かと汚すことがとても多いです。
例えば、牛乳をひっくり返してカーペットを汚したり、壁にクレヨンで落書きしたりしてしまいます。
それを片付けなければいけないのは親です。
しかも用事がいっぱいあってただでさえ忙しいときにそんなことをされたらますます怒りが沸いてきます。
しかもそういう汚れってなかなか取れませんし、カーペットを汚したら洗う手間も増えるので厄介ですよね。
③動きが遅いとき
大人は時間がないときには急いで行動することができますが、子供の場合はなかなかそうはいきません。
着替えるように言っても手間取って結局手伝わないといけなかったり、ご飯もゆっくり食べるのでなかなか片付けが出来なかったりと親が手を焼く場面はたくさんあります。
子供も決してわざとそうしているわけではなく、本人も精一杯やっているのですが、急ぐ事情があるとつい親はイライラしてしまいます。
④ゲームばっかりしている
子供は何かに没頭しやすい性質があります。
好きになったものはとことんハマりますよね。その意欲が勉強やスポーツに向けば問題ないのですが、ゲームに熱中してしまうことも。ゲームは長時間画面を見ていると目が悪くなりますし、他にすべきことをやらずにプレイするという問題もあります。
さらにゲームは楽しいだけで得るものあまりありませんから、つい「いつまでやるの!」と叱ってしまいます。
⑤何でも嫌だと言われる
2歳を迎えたあたりから始まるのがイヤイヤ期。
これを食べてと言っても「イヤ」、お風呂に入るよと言っても「イヤ」とイヤの嵐です。
何でもかんでも否定されると親もついストレスが溜まってしまいます。
この時期を乗り越えた後も小学校高学年で反抗期がやってきて家族に遊びに行こうと言っても断られたり、お手伝いをするように言っても無視されます。
否定されて嫌な人間はいませんから怒るのも無理はありません。
怒ることのデメリットは?
子供が言うことを聞かなければ怒りたくなるのも当然です。
しかし感情に任せて怒ることは決して良いことではありません。
そこで怒ると生じるデメリットをまとめました。
①子供が怖がる
まだ小さい子供にとって大人に大きな声で叱られるのは恐怖です。
本当に悪いことをして怒られるならまだしも、親がイライラして感情的に叱った場合は傷ついてしまいます。
毎度毎度そんな叱られ方をすると怒鳴り声がトラウマになってしまうことも。
また、子供が大きくなって親になったときに、同じように叱ってしまうケースもあります。
怒ることは長い間子供に影響を与えてしまうのです。
②親も疲れる
怒鳴るのは自分もまた決して良い気分にはなりません。
怒った後につい自己嫌悪に陥る親も多いです。
子供に「さっきはママが言い過ぎだった。ごめんね。」謝ったことがある方もいるのではないでしょうか。
怒りという感情を出さないようにするのは難しいので、せめてそれを外に出さないように努力することが必要です。
③場の空気を乱す
家の外で子供に怒るときには周りの人もそれを聞いています。
怒っている人を見ることは決して気分が良いものではありません。
みなさんも他の親が子供に「静かにしなさい!」と怒鳴りつけていたり、「何してるの!」と頭を叩く姿を見て「そこまでしなくても・・・子供が可哀想・・・」と思ったことがあるのではないでしょうか。
そんな風に、子供に怒るということは周りの人にも影響を与えてしまうのです。
子育て中に怒らないようにするコツは?
ではいよいよ具体的に子供に怒らないようにするコツをご紹介しましょう。
ついつい怒ってしまう自分に疲れているという方はぜひ参考にしてくださいね。
①自分が怒りやすいポイントを把握する
怒らないようにするために出来る簡単な方法があります。
それは自分が怒りやすいポイントを把握することです。
自分がいつもどこで怒っているかが分かっていれば、その場面が来たときに「あ、ここはいつも怒るポイントだ」と思い出して落ち着くことが出来ます。
そこで普段の1日の流れを思い出し、いつもどこで怒っているのかを書き出してみましょう。
もしくは怒ってしまったときに記録するのも良いですね。
②思い込みや制約をなくす
怒りやすい人は余裕がないという傾向があります。
移動に急いでいたり、早く家事を終わらせようとしていたりといつも何かと急いでいます。
そこでそうした制約をなくしてしまえば怒る頻度を下げることが出来ます。
例えば家事を早く終わらせないといけないというのは自分で決めた制約ですよね。
少しくらい遅れても問題はないので、1度家事は早く終わらせるべきものという思い込みを取ってみましょう。
③出来るようになったことに焦点を当てる
子供に怒るときには出来ないことに焦点を当てがちです。
しかし、過去から見れば出来るようになっていることもあります。
例えば食事が食べるのが遅かったり、こぼしたりすることもあるかもしれませんが、元々はすべて人に食べさせてもらっていたのです。
それが自分でスプーンやフォークを持って食べられるようになったのですから凄い進歩です。
そう考えると今の状況だけを見て子供の行動を否定することはしなくなるはずです。
④自分も完璧じゃないと思う
大人は子供にいろいろなことを教えてあげる立場ですが、まだまだ未熟な部分はたくさんあります。
忘れ物をしたり、集合に遅刻したりと、未だに失敗することはたくさんあります。
大人でもそうなのですから、幼い子供はなおさらです。
人間は失敗を通して学んでいくものなので、子供が手間取っていたり、困ったことをしても己を振り返ることで怒らないようにコントロールしましょう。
⑤悪いことは悪いという
怒らないコツを紹介してきましたが、しっかり叱る必要があるときもあります。
例えば人に怪我をさせたり、危険なことをしていたら厳しく叱らなければいけません。
本当に悪いことは本人のためにも悪いと教えてなくてはいけないのです。
怒らないようにするのはイライラして怒りたくなった時です。
この線引きをしっかりしていたら、本当に悪いことをして叱られたときに子供も親の言うことを理解して反省するでしょう。
怒らずに子供に指導する時はどうしたらいい?
ではこれまで怒っていたことはどのように対処していけばいいのでしょうか?
怒らずに自分の気持ちを伝えたり、しつけをしたりするためにおすすめの方法をまとめてみました。
①一息ついて冷静になる
まずは怒ってしまわないように子供を見てイライラしたときには一息ついて落ちつくことが大事です。
そして感情を抑えて冷静に話せるようになったら子供にどうして欲しいかを伝えるようにしましょう。
感情に任せて言ってしまうと子供は怖いと言う思いが先行してしまうため、こちらの思いを十分に受け止めることが出来ません。
②子供が分かるような言い方で説明する
例えばうるさいときには「ママと同じくらいの声で話せる?」と言ってみたり、「もうちょっとゆっくり食べよう。このくらいのスピードで。」と実際にやって見せたりと、子供が分かりやすいようにどう行動すべきかを説明しましょう。
ただ静かにして!じっとして!と注意しても指示が漠然としているので具体的にどうしたら良いか分からず、時間が経つとまたうるさくなっているというのはよくあることです。
③なぜいけないのかを説明する
子供に指導するときには必ずなぜいけないのかも説明しましょう。
「周りにいる人の迷惑になるから」「ちょっと集中したいから」と子供が納得できるように言葉をかけましょう。
④出来たら褒める
こちらが言ったことがきちんと出来たときには褒めることも忘れないようにしましょう。
褒められると嬉しくて、次も適切な行動をするようになります。
するとだんだん注意すべきポイントもなくなってきて怒る機会自体がなくなるかもしれませんよ。
まとめ
子育て中は子供が言うことを聞かず、ついカッとなって怒鳴ることもあるでしょう。
しかし、感情に任せて怒ってしまうと子供は怖がりますし、自分もまた決して良い気分にはなりません。
本当に悪いことをしていたらきちんと叱らなければいけませんが、それ以外の場合は今回ご紹介したコツを使って怒らないように努力しましょう。