子育ては、言うことを聞かないときは厳しく叱ったり、宿題をするように勧めたりとすることが多く疲れてしまいます。
また、子供がきちんと思う様に行動してくれないと悩みを抱えている方もいるかもしれません。
しかし、子育ての悩みは家庭内だけではありません。
子供を外に連れ出すようになると自ずと周りの人との関わりが増え、ご近所づきあいが生まれ、それとともにご近所付き合いならではの悩みも生まれます。
そこで今回は子育て中のご近所付き合いに関する悩みや解決法をまとめてみました。
ご近所付き合いはどこで生まれる?
そもそもご近所付き合いはどういった経緯で生まれるのでしょうか?主な近所付き合いが生まれる場所をまとめてみました。
①隣の家の人や同じマンションに住んでいる人
まず関わりができる人は近くに住んでいる人です。
一軒家だと隣の方と顔を合わせることも多いでしょうし、同じマンションの人であれば敷地内で出会うでしょう。
すると自然と挨拶をし、短い話をする仲になってきます。
②保育園、幼稚園、学校
子供が成長して幼稚園や保育園に通い出すと、同じところに通う保護者との関わりが生まれます。
いわばPTAのように保護者が集まって何かをするという機会もあるため、関わりを避けることはできません。
こういうところでいわゆるママ友が出来ます。
③子供の習い事
子供に習い事や塾に通わせると、そこで出会う方々との関わりが出来ます。
学校ほど親密な関係にはなりませんが、知り合いにはなりそうです。
ご近所付き合いの悩みとは?
では、具体的に子育て中のご近所付き合いの悩みはどういったものがあるのでしょうか?
よくある悩みをまとめてみました。
①子供の声がうるさい
まだ子供が幼い時は夜中に数時間おきに起きて泣いてしまうため、声が辺りに響いてしまいます。
そこで隣の家の人に迷惑をかけていないか心配になってしまいます。
子育てをしたことがある人ならまだ理解も得られそうですが、中には隣の家の子供の声がうるさいからといって嫌がらせをしてきたり迷惑行為をするといったトラブルも起こっていますから、仕方ないとは分かりつつも、不安になってしまいます。
②井戸端会議に巻き込まれる
近所の主婦の方が昼間に集まって話をしているのを井戸端会議と言います。
あの話の内容は役に立つものもあるとは思いますが、愚痴や誰かの噂話であることが多いです。
そのため近くを通りかかると呼び止められて永遠にそういった話を聞かされることもあります。
こうした話はあまりいい気分になるものではありませんから、出来れば避けたいところですよね。
しかもその場に居合わせただけで「○○さんがあの人の悪口を言っていた」と事実と違う噂を流される可能性もあります。
③しつこく勧誘される
ママ友と仲を深めて家に招待されたので行ってみると何かに勧誘されたというパターンもあります。
高額商品だったりするととても買えませんから断りますが、その後もしつこく勧誘してきて疲れてしまうという悩みを持つ人もいるようです。
ここで厄介なのがそのママ友があなたを陥れようとしているのではなく、ただ単純にオススメだから買ってほしいという点です。
そのためなかなか引き下がらず、その上断ったこちらが悪いといった雰囲気を出してきます。
④あまり話すのが得意ではない
近所付き合いでは話すコミュニケーションがほとんどですが、そもそも昔から誰かと話すのが得意ではないという方も居ますよね。
そんな人にとっては基本的にどんなやり取りも苦痛になるはずです。
しかし、近所付き合いは普通に子育てをしていく中で避けられないことですから、どうしたらいいのだろうとずっと悩んでいるという人もいます。
ご近所付き合いのメリットは?
こう見るとご近所付き合いは嫌なことだらけのように思えますが、実はご近所付き合いにはメリットもたくさんあります。
初めからご近所付き合いは悪と考えずに、ぜひこうした一面も知っておいてくださいね。
①有益な情報が手に入る
ご近所付き合いをしていると地域のいろいろな情報が耳に入ってきます。
あそこの病院が良いらしいよ、新しく出来た駅前のレストランがおいしかったよなど、有益な情報がたくさん含まれています。
また、もしも不審者が出た時にはすぐに噂が回りお互い気を付けようねと地域で身を守ることもできます。
ご近所付き合いではそうした貴重な情報が入ってくる自分や家族にもメリットがあるものです。
②子供を地域で守ることができる
ひと昔前の日本では今よりもずっと近所との交流が多く、地域の団結力が強かったです。
そのため、学校から帰る子供を見かけたら「気をつけて帰るんだよ」と声をかけたり、危ないことをしていたらきちんと叱って子供の安全を守っていました。
近所付き合いは悪い面ばかりがクローズアップされがちですが、実はこうした子供にとって良い面があるのです。
もちろんその分自分も他の子供の安全を守ろうとする気持ちも必要です。
③騒音を理解してもらえる
先ほど述べたように子供は夜中でも構わず泣き叫んだり、家で暴れまわって大きな音を立てることがあります。
周りからすると不快なことではありますが、日頃から出会ったときに子供と一緒に挨拶をし、いい関係を築いていれば「あそこは小さいお子さんがいるから」と理解してくれるきっかけになります。
するとこちらも迷惑をかけていたらどうしようと悩むことがなくなるので気が楽です。
ただし、それに甘えず止められる騒音を止める努力はしなくてはいけません。
④子育ての疲れをリフレッシュできる
ずっと家に居て育児をしていると疲れて気持ちが滅入ってしまいがちです。
しかし、一歩外に出て、近所の人と会話を交わしたりすれば、そうした気持ちから解放され、気分をリフレッシュすることが出来ます。
そのため、近所付き合いが苦手だからと言って家に引きこもっているのは非常にもったいないです。
ぜひ気持ちが落ち込んだときには積極的に外に出てみましょう。
⑤子育ての悩みを相談できる
子育てに悩みはつきもので、1人で悩んでいる人も少なくありません。
しかし、ママ友がいればその悩みを相談することができます。
お互い同じ年の子供を持ち、毎日子育てをする身ですからものすごく共感してくれて親身に相談に乗ってくれるはずです。
また、子育てを終えた人生の先輩が近所にいればそういった方に相談することも出来ます。
するとひとりじゃないんだと安心できてまた子育てを頑張ろうという気持ちになれます。
子育て中の近所付き合いの悩みを解決する方法は?
それでは最後に子育て中の近所付き合いで生まれる悩みを解消する方法をまとめていきましょう。
今悩みを抱えているという人はぜひ参考にしてくださいね。
①挨拶はきちんと交わす
やはり人との付き合いの基本は挨拶です。
もしも人と話すのが苦手だとしても、挨拶だけは笑顔できちんとしましょう。
気持ちの良い挨拶をされて悪い印象を抱く人はいませんし、印象に残りますから、それだけで立派なご近所付き合いになります。
もしも話に巻き込まれそうになったら「ごめんなさい、ちょっと用事があって」と説明して自然に去れば問題ありません。
子供がしっかり話せるような年になってきたら、子供にも近所の方に挨拶するように教えましょう。
②つかず離れずの仲でいる
近所付き合いが大切とはいえ、過剰に仲良くなるのはおすすめできません。
軽い付き合いのときにお互いうまく関係を持てていても、仲良くなると嫌な部分が見えてきたり、面倒事が起こったりします。
恋愛でも同じようなことが言われますよね。
そのため、つかず離れずの中で居るのが一番です。
そうしていれば愚痴につき合わされたり、何かに勧誘されたりといったトラブルは防げます。
③面倒な人は距離を置く
こちらは誰とでもつかず離れずの距離でいようと思っても、何かと関わってくる人もいます。
そんなときは徹底的に距離を置くことがおすすめです。
少し抵抗があるかもしれませんが、必要最低限のとき以外には関わらないようにしていれば自然と遠のいてくれます。
冷たくしたら変な噂を流されそうと不安になる人もいるかもしれませんが、自分はおかしなことはしていませんので自信を持ちましょう。
④相手もそれほどこちらに関心があるわけではないと思う
自分が子供だった頃のことを思い出してみましょう。
近所にいた人やクラスメイトの保護者の方はたくさんいたはずですが、今もお母さんと関わりがある人というのはかなり限られた数ではないでしょうか。
それくらい子育て中の近所付き合いというものは軽い付き合いなのです。
所詮お互い他人ですから、向こうもこちらにそれほど関心はありません。
そのためご近所付き合いをうまくしなくてはと思いこまず、軽い気持ちで向き合いましょう。
まとめ
子育て中のご近所付き合いは避けては通れないものです。
面倒な点ばかりがクローズアップされがちですが、実は有益な情報を得られたり、話すことで子育ての疲れをリフレッシュできたりといったメリットもあります。
そのため、ご近所付き合いをうまく生かしながら生活していくのが鍵です。
近所の方に出会ったら挨拶を笑顔でしたり、あまり深入りする関係にならないように気をつけていればうまくご近所付き合いが出来るはずですから、悩みがある人は今日から今回紹介した解決方法を取り入れてみましょう。