何かをやろうとするとき、人を動かすものはなんでしょうか?
もちろん、人に言われたからという理由もあります。
しかし、モチベーションを保ちながら前向きに取り組み続けるには好奇心が必要です。
純粋な「知りたい」「やってみたい」という思いが人を動かすのです。
この思いはあらゆる面で人生にメリットをもたらしてくれます。
今回はそんな好奇心を子供が伸ばすために親が出来ることについてまとめてみました。
好奇心って何?
そもそも好奇心とはどういったものなのでしょうか?
好奇心とは何かに対してやってみたい、もっと理解を深めたい、探求したいと思うことです。
ただ何かが気になったり、好きになったりするのではなく、さらにそれを深めたいと思うのが好奇心です。
好奇心があれば誰かにやるように言われなくても自分から興味があることを調べ、没頭します。
例えば虫が好きでいつも図鑑を読んでいる子供は好奇心の塊と言えるでしょう。
子供の好奇心を伸ばすメリットとは?
では子供の好奇心を伸ばすとどういったメリットが得られるのでしょうか?いくつかの例をご紹介しましょう。
①生き生きとする
好奇心を持てる何かがあると、それに夢中になり人生が生き生きとします。
心の中は「もっと知りたい!」という前向きな気持ちで満たされ、実際に調べている時には胸がドキドキ・ワクワクします。
好奇心を持つものが1つに限らず2つ、3つになればそれだけ趣味も増え、人生が充実するきっかけになります。
好奇心は心を満たしてくれる素晴らしいものですね。
②勉強も頑張るようになる
何かを徹底的に調べる癖が小さい時から付いていると、その姿勢が他のところでも活かせるようになります。
例えば勉強です。勉強はめんどくさい、嫌い、やりたくないとマイナスなイメージがあるものですが、好奇心が旺盛な子供は分からないことを分かるようにする楽しさを知っているので、勉強も頑張りやすいです。
自分の興味があることが学校で習うことと関係していたらもっと頑張るかもしれませんね。
③学者になる道もある
小さい時から1つのことに興味を持ち、何年も知識を深めていたら将来は学者になるという道もあり得ます。
実際に研究者になった人も自分が興味があることを追い続けていたらいつの間にかこうなっていたという人が多いです。
自分が興味があることを大人になって仕事に出来るというのは幸せなことです。
学者レベルまで知識を蓄えるのは簡単なことではありませんが、好奇心があればきっと出来るでしょう。
④自分に合った進路に進める
自分が好きなこと、興味があることが分かっていれば、進路を決めるときに迷うことなく決めることが出来ます。
例えば高校では文理選択がありますが、生物に興味があれば理系に、文学に興味があれば文系にすぐに決めることが出来ます。
さらに成長し大学を選ぶときには自分の好奇心を深められる大学を選べるはずです。
自分のやりたいことが分からずなんとなくで大学を選んでしまう人もいる中でこうした選択が出来るのは大きな強みです。
⑤家族の仲が良くなる
子供は自分の知識が増えるとパパやママに「これ知ってる?」と話しかけてきます。
もし知らなければ子供が説明してくれて、親子のコミュニケーションが増えます。
また子供が「博物館に行きたい!」と言えば家族で行くことになるでしょう。
このように子供の好奇心によって家族のやり取りが増え、仲が良くなるというメリットもあるのです。
子供が好奇心を持ったとき、親がすべきこととは?
子供が好奇心を持つものを見つけたとき、親はどう振る舞えば良いのでしょうか?
子供の好奇心を伸ばすために親が出来ることをまとめてみました。
①一緒に興味があることについて調べる
子供が好奇心を持つものが出来たらぜひ一緒に調べてあげましょう。
一緒に図鑑を読んだり、他の本を見つけるために図書館に行ったりしてあげましょう。
どうしても分からないことが本では解決出来ないという場合はネットで調べてあげることも出来ます。
こうして親がアシストをしてあげることで、好奇心をどんどん深められますし、子供も安心して没頭出来ます。
②実際に体験させる
図鑑や本を読んで知識を深めるだけでも十分に好奇心を刺激できますが、さらに良いのはやはり実体験でしょう。
海の生き物が好きなら水族館や海に連れていって間近で実物を見ることでたくさんのことを得られるはずです。
子供の楽しそうな顔を見れば親もまた嬉しくなるはずです。
実際に体験させることは頻繁に出来ることではありませんが、1度の体験だけでも子供には刺激的に違いありません。
③より知識を深める場を与える
より一層興味を深めさせたい場合はもっと知識を付けられる場を与えるのがおすすめです。
例えば昆虫が好きなら、昆虫を採りに出掛けたり山を散策するクラブに入ったり出来ますし、絵を描くことが好きなら絵画教室に入ることも出来ます。
その道のプロと一緒に行動し、また同じ興味を持つ仲間と居ることでどんどん好奇心が大きくなっていくでしょう。
子供の好奇心を伸ばすために出来るひと工夫とは?
一緒に興味があることを調べたり、実際に体験させることで好奇心を伸ばすことが出来ますが、まだまだそれ以外にも子供のために出来ることがありますのでご紹介しましょう。
どれもすぐに出来るひと工夫なのでぜひ生活に取り入れてみてくださいね。
①クイズを出す
子供の興味があることについてクイズを出してみましょう。
そうすればいつもの時間をもっと楽しく演出することが出来ます。
子供が答える様子を見てどれくらい知識が深まっているのか分かりますし、シンプルに子供の知識の深さに驚くこともあるでしょう。
また、出題者になることによって自分の知識も深まり、子供と話がしやすくなるというメリットもあります。
②基本的には子供の自主性に任せる
子供が興味を持った内容次第では親の方がよく知っているという場合もあるでしょう。
子供が分からないことがあって悩んでいるとき、ついつい答えを教えたくなりますがそこは我慢。
問題を解決するためにあれこれ調べることは子供のためになりますから、そこは親が踏み込まずに見守ってあげましょう。
苦労の末、答えが分かった時には達成感に包まれ、これからも分からないことがあってもめげずに頑張ろうと思えます。
③知識が深まったら褒めてあげる
子供は自分の知識が増えたら親に報告しに来ることが多いです。
そんな時にはぜひ「すごいね!そんなことまで知ってるの?」と褒めてあげましょう。
すると子供にとって自信になりさらに色々なことを知ろうと努力するはずです。
もしここであまり興味がなさそうな反応をしてしまうと落ち込んで好奇心がなくなる原因にもなりますから、子供が楽しく好奇心を伸ばせるようにこうした細かい工夫も心がけましょう。
子供に好奇心を持たせるためにはどうしたら良い?
子供は何かしらの好きなことを見つけて夢中になっていることが多いですが、中には好奇心がもてるものがないという子もいるでしょう。
そこで好奇心を持つものを見つけるための方法をまとめてみました。
①親が何かを追求する
親が趣味に取り組んだり、何かを調べたりする姿を見せれば子供は何かに興味を持ちやすくなります。
例えば親がギターを弾いていたら自分もやる!と言い出すかもしれませんし、親が読書をしていたら子供も本を読むようになり、その中で気になることを見つけるかもしれません。
子供がまず親が好きなことにハマったという話はよくありますよね。
子供に好奇心旺盛な子になって欲しい時はまずは自分がその姿を見せましょう。
②総合的な教材を渡す
例えば百科事典や毎月付録や雑誌が届く定期購読の教材など、総合的な知識が深められるものを子供に渡してみましょう。
それに触れることで自然と何かに対して好奇心が生まれるかもしれません。
その時に読むのを強制すると子供は自然に楽しめなくなってしまいますから、こんなものがあるから読んでみたら?とさりげなく勧めるのがおすすめです。
③色々な体験をさせる
体験はどんなものでも色々な発見があるものです。
そこでぜひ幅広いジャンルの体験をさせてみましょう。
習い事の体験に行かせたり、地域のコミュニティに参加させたり、イベントに参加させたりと様々な方法が考えられます。
子供は吸収力があるので、体験から多くのことを学びその中から自然と何かに興味を持つでしょう。
④自然に触れさせる
今は昔ほど子供が外で遊ばなくなり、室内に砂場がある施設も出来始めていますが、子供が自然から学ぶことはたくさんあります。
そこで山に連れて行ったり、海に遊びに行ったりしてみましょう。
普段はなかなかない環境の中で多くの発見があるはずです。
⑤多くの人と交流を持たせる
興味は周りの人から影響を受けて見つける場合もあります。
そこでぜひ色々な人と会う機会を作りましょう。
親や幼稚園や学校で出会う人とはまた違う人と会って話すことで知識が増え、やがて好奇心を持つものが現れる可能性があります。
地域のイベントに参加したり、親戚の家に遊びに行ったりして色々な機会をあげましょう。
まとめ
好奇心とは何かに対して理解を深めたいと思う気持ちのことです。
好奇心があれば自主的に調べたり研究したりするため、能力や知識がぐんぐん伸びていきます。
すると人生が豊かになったり、他のことも頑張るようになったりと色々なメリットが生まれます。
子供が好奇心を持つものを見つけたら一緒に探求したり、実際に体験する場を与えることでその可能性の芽を伸ばすよう助けてあげましょう。