子育ては大変ですが、やはり子供は可愛く健気で、いつも一緒にいるため辛いことがあっても頑張れます。
しかし、そんな子供が変わってしまう時期があります。
それが反抗期です。
反抗期を迎えた子供は昔のようにお母さんとお父さんが大好きな子ではなくなってしまいます。
ずっと子育てをしてきた身としてはとてもショッキングで、子供の言動に悩んでしまう人も多いです。
そこで今回は反抗期の子供の特徴や、子供に対して取るべき対処法などをまとめてみました。
反抗期の子供の特徴とは?
まず最初に反抗期の子供がどういった言動をするのかをまとめておきましょう。
①話を聞かない、話をしない
反抗期の子供によくある特徴といえば親とコミュニケーションを取ろうとしないことです。
「今日は学校どうだった?」と聞いても返事をせずに無視し、まるで何も聞こえていないようなふりをして自分の部屋に帰ってしまうことがあります。
そうした態度を取られると叱るのが親ですが、その忠告にも耳を傾けず、さらに機嫌を損ねてしまうこともあります。
何を考えているのか分からず親は戸惑ってしまいますね。
②言葉使いが荒くなる
反抗期の子供は全員が無視するようになるわけではなく、もちろん親と話をする子もいます。
しかし、発した言葉がキツイときがあります。
「ちゃんとお弁当持った?」と聞くと、「うるさいな!」と怒鳴られたり、用事があって部屋に入ったら「勝手に入ってくんなよ!」と言われることも。
もちろんこのパターンでも言葉の使い方を注意すると「うるさい!」と言われてしまうのがオチです。
③物を壊す
特に男の子の反抗期では言葉にとどまらず、行動に出てしまうこともあります。
親に注意されて頭に来たら近くにある物を投げて壊すことも決して少なくありません。
学校など外に居る時は普通で暴力的なことはしないのですが、家族と一緒に居るとこうした行動に走りがちになってしまいます。
④家族との関わりを避ける
反抗期の子供は親と関わるのを避けます。
そのため部屋に閉じこもりがちになる子や逆に外に居ることが多くなり、家にあまり居ない子もいます。
そのため、家族みんなで出かけようと誘っても行かないと返事をされることも多いです。
もし無理やり連れだしたとしても、道中はずっと不満そうにしているでしょう。
家族のことが大嫌いというわけではないのですがこうした態度を取ってしまうのが反抗期の特徴なのです。
子供が反抗する理由は?
ではなぜ子供は反抗期に入るとこうした行動を取ってしまうのでしょうか?
自分も反抗期を経験しているにも関わらず意外と理由は知りませんよね。
そこで主な理由をいくつかまとめてみました。
①体の変化が起こり不安になる
反抗期の時期はちょうど成長期と重なります。
そのため体に今まで無かったような変化が起こります。
女の子は体に丸みを帯び、男の子は急に身長が伸びたりします。
成長は喜ばしいものですが、本人は困惑してしまうことも。
しかも成長には個人差があるため、周りの友達に相談しにくいこともあるのです。
こうした悩みや心地悪さを一人で抱えてしまい行き場がなくて行動に出してしまうケースがあります。
②心が落ち着かなくなる
変化は体だけではなく心にも表れます。
反抗期はちょうど思春期と重なるため心が不安定になりやすいのです。
気になる異性が出来たり、進路のことが心配になったりとその要因は様々です。
また、特に理由はないけれどなんとなく落ち着かないといったケースもあります。
そのため体調を崩していなくてもしんどいから学校に行きたくないと言い出すこともあるかもしれません。
そうした内側の葛藤をどう処理していいか分からず、つい家族に当たってしまうのです。
③友人関係に悩みを抱えている
反抗期の頃は友人関係も微妙になりやすい時期です。
特に女の子はクラス内でグループができて、派閥がしっかりと別れたり、周りとうまく馴染めないことに気づいたりすることもあります。
もっと小さい頃は仲良しグループなどはなく、どんな子でも仲がよく、どんどん遊びに誘ったりしていたために、そうした変化を受け入れられず苦しむ子もいるのです。
反抗期はそうしたいろいろな変化へ対応しきれずたまった葛藤の行き場をなくすがゆえに親に当たってしまうのです。
反抗期の子供を持つ親の悩みとは?
反抗期になると本人たちが辛いのはもちろん、子供にひどい態度を取られる親もまた辛い思いをしていまいます。
そこで反抗期の子供が持つ親のよくある悩みをまとめてみました。
①子供が何を考えているか分からない
反抗期の子供は親との関わりを避けるようになるので、向こうから話をしませんし、こちらから何か話しかけても無視してしまいます。
そのため子供が何を考えているのか、どうしてそういった態度を取るのか分かりません。
行動の原因が分からなければどう対処すればいいのかも分からないので親は困り果ててしまいます。
子供が悩んでいるなら助けてあげたいと思うのに何もできないのは親として辛いですね。
②一緒に過ごしてくれなくて寂しい
昔はどこに行くにもついてきて、親のことが大好きだったにも関わらず、反抗期になるとそういった態度は一切見せなくなります。
どこかに行こうと誘っても断りますし、ご飯は時間をずらして食べるということもあるかもしれません。
そうした態度を取られてしまうと親としてはかなり寂しいですよね。
今までとのギャップも大きいので、つい精神的に疲れきってしまうこともあるでしょう。
③攻撃的な行動が怖い
先ほども触れたように反抗期の男の子は頭に来るとすぐ感情的になって物を投げるなど攻撃的な行為をすることが多いです。
そうした行動を見てしまうと思わず「怖い」と思ってしまいます。
これは極めて自然な感情です。
しかも息子が自分より身長が大きくなっていたら余計に怖いのではないでしょうか。
親に向かって物を投げてケガをさせるというケースはあまりないものの、攻撃的な行動は誰でも嫌ですよね。
④言うことを聞かない
いくら反抗期とはいえ、親として子供が悪いことをしていたら叱る義務があります。
親に生意気な口を聞いたら目上の人にそういった言葉は使ってはいけないと注意しなければいけませんし、物を投げたりしたらその行動も止めなければいけません。
しかし厄介なのはいくら忠告しても聞く耳を持たないことです。
すると怒るこちら側が疲れてきてだんだん叱るのが嫌になってしまいます。
子供が反抗期になったときに取るべき対策は?
子供が反抗期になると大変なことが起こりますが、こちらが適切に対応すれば親も子供も気持ちよく過ごすことができます。
そこで親が取るべき対応策をまとめてみました。
①反抗期の子供はとにかく見守る
まず有効な策はひたすら「見守る」ことです。
子供も好きで反抗期になっているわけではなく、基本的には誰もが避けることのできない道です。
親はそれを受け入れることができれば子供にどんな対応をされようと傷つかなくて済みます。
子供の行動にいちいち注意していては子供が余計にひねくれますし、自分もまた疲れてしまいますから、「反抗期は今だけでいつかは終わるから」とどっしり構えて見守ることに徹しましょう。
②子供と距離を置く
見守ると同時に大事なポイントは子供と距離を置くことです。
反抗期は大人と子供のちょうど狭間の時期です。
そのためあまりに子供のように扱ってしまうと子供は違和感を抱いてしまいます。
そのため反抗期の間はいつもよりもちょっと距離を置いて遠くから見守ってあげるのがポイントです。
親は子供を自分から自立させることも役目のひとつですから、その時期に入ったと思いましょう。
③食事をしっかり取らせる
反抗期に取るべき対策としては意外かもしれませんが、実は食事が子供の態度を左右します。
食事をバランスよくしっかり取れば自立神経がしっかりして、イライラしにくくなります。
そうすれば攻撃的になったり暴言を吐いたりといった行動をある程度抑えることが出来るのです。
一緒に食事を取りたくないということもあるかもしれませんが、それでもご飯だけはきちんと食べさせるようにしましょう。
④ダメなことはダメと叱る
いくら成長期で心や体の葛藤があるとはいえ、人を傷つけたりすることは許されるものではありません。
そのためもし物を投げて誰かにケガをさせたり、明らかにやりすぎだと思ったらそこは親としてしっかり叱りましょう。
反撃が怖ければ、旦那さんに叱ってもらうようお願いするといいでしょう。
叱らずにそのままにしていたらそれこそ子供のためになりません。
⑤どうして欲しいかを直接聞いてみる
反抗期の裏側にあるものは子供が抱える葛藤や悩みです。
なんとなくのモヤモヤならいいのですが、そこには明確な理由があることも。
そうした問題は出来るだけ取り除いてあげるのが望ましいです。
そのため、距離を置いて見守りつつ、深刻に悩んでいるようだったら時には踏み込んで「何か悩んでる?」とダイレクトに聞いてみるのも良いでしょう。
思いがけず正直に話してくれるかもしれませんよ。
まとめ
反抗期は誰もが通るもので避けることは出来ません。
反抗する本人も、当たられる親も辛く、家族にとって厳しい時期です。
しかし、これを通して自立していく子供にとって大事な時期ですから、一過性のものだと受け入れてしまって見守ることに徹するのがポイントになるでしょう。